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ブレ続ける民主党、特別国会でも存在感示せず

TABLO / 2014年12月26日 20時30分

ブレ続ける民主党、特別国会でも存在感示せず

 特別国会が12月24日に召集され、午後の衆院本会議で行われた首班指名選挙で、安倍晋三首相は328票を獲得して再任された。民主党の岡田克也代表代行は73票、維新の党の江田憲司代表は41票を取得している。

 野党第1党の民主党に対しても4倍以上の差をつけ、順調なスタートを切った第3次安倍政権。それにしても野党のふがいなさよ......。

 いやもうなんか、先日の選挙では最初から「政権交代選挙じゃない」などと訴えていて、民主党は事実上の敗北宣言。そもそも野党として存在感を示すなら、せめて第1野党は3桁の票数を獲らなきゃ!

 ということで実は私、海江田万里民主党前代表が落選辞任した直後、維新の党の某議員にこう耳打ちしたことがある。

「民主党は首班指名に『海江田』と書けないんだから、『うちの江田を貸しましょうか』と言ってみたらどうですか」

 民主党と維新の党がタッグを組めば、票数は3桁になる。2桁と3桁では、与党に対するプレッシャーが違いますよ。それに話題にもなるし、存在感を示すチャンスにもなる。それにどうせ首班指名されるはずないし。いくら民主党が江田氏のことがどんだけキライであっても、「ああ、オレたちが票を入れちゃったから、江田氏が首相になっちゃったよ」なんて残念がることはありえない。

 ところが実際はバラバラ。そりゃ選挙協力がうまくいかないはずだわ......。

 ところで民主党は次の選挙を「政権選択の選挙」にしたがっている。衆院選直後に原口一博氏が、12月20日にはテレビ番組で枝野幸男氏が、政権選択選挙について言及している。

 しかし24日の民主党の代表代行会見で、岡田氏の言葉は歯切れが悪かった。そりゃ73名が過半数を獲得するなんて、ほとんど不可能ですわ。政権選択選挙に持ち込めるのは、うまくいってせいぜい次の次の選挙でしょう。

 維新の党の江田氏に投票した代わりに、どこかで返してもらえばいいのよ。たとえば次の次の首班指名などで。

 その時は維新の党なんて、消えてしまって債権回収ができないと踏んだのかしら。それだけ見通しがついていれば、民主党ももっと議席を得ていたかもね。

Written by 安積明子

Photo by 岡田語り。

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