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【大阪】西成・あいりん地区の浄化作戦で噂の「シャブホテル」摘発

TABLO / 2015年2月6日 19時0分

【大阪】西成・あいりん地区の浄化作戦で噂の「シャブホテル」摘発

 その効果が徐々に現れてきたようだ。

 大阪府警と西成署は1月25日に捜査員100人以上動員してあいりん地区にあるドヤをガサ入れをしてドヤの管理人を含む男女7人を覚せい剤取締法違反(営利目的共同所持)、大麻取締法違反(所持)で逮捕した。

 実はこのドヤの前も歩き、『ニコ生タックルズ』に映像は残っている。筆者はこの逮捕劇の直後にある府警幹部からの電話を受けた。

 声の主はこう言った。「あんたら、前に隠しカメラで放送したろ? あんなのをやられると動かざるを得ないんだよ」と。筆者はこの地域を単に物珍しいからといって取材している訳ではない。この様な無法地帯があるのを、メディアを通じて世間に訴えたいからである。その成果が少しずつ現れてきたのであろうか。

●ホテルの管理人まで逮捕...これは何を意味するのか?

 今回ガサに入られたドヤは、数ヶ月前にも同じ容疑でガサに入られ摘発されている。西成・あいりん地区でも有名なホテルだ。覚せい剤を欲しがる客が、このドヤに部屋を借りて売人の部屋から覚せい剤を持ってきてもらう、というシステムだ。また、普通のドヤは外から来た面会人は一切上がれないし、門限もある。つまり管理人を巻き込まないとこの様な密売は事実上不可能なのだ。

 読者の方が驚かれるのは、管理人まで逮捕された事であろう。実は、この地域には過去にも有名なシャブホテルがあり、覚せい剤を売る部屋、注射器で体内に入れる部屋、覚せい剤を隠す部屋などがあり、かなりの部屋がこの様な関係者で占められていたホテルが存在していた。

 ガサが入ると管理人から通報が入り、その部屋の覚せい剤が他の部屋に隠されると言ういわく付きのホテルである。このホテルも管理人も逮捕され今は経営者も変わり運営されている。

 さて、今回の摘発でどの様に変わるのか? 答えはまだまだ変わらないと答えざるを得ない。このようなドヤはまだまだ存在し続けているからだ。それらのホテルは、未だにホテル予約サイトでも宿泊する事が出来るので一般人が巻き込まれないことを祈るばかりである。

 泥棒市では睡眠薬、偽ブランド品、海賊版DVD,裏DVD他数々の賞品が売られていた。そしてそこには無かったが、モルヒネ等麻薬も注文すれば数日後に入手出来る事がわかった。なぜ、向精神薬等がこの場に無かったのか? それは睡眠薬等は薬事法違反で罰金だが、向精神薬等は麻薬等向精神薬取締法違反で処罰が重いのだ。この地域にはこれだけでは無く、まだまだ問題が山積みしている。これらが全て浄化される日は本当に来るのだろうか。

Written Photo by 西郷正興

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