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狐だけじゃないの!? 稲荷神社に祀られる、あんな動物たち! 京都・伏見稲荷を総本山とする商売繁盛の神様|Mr.tsubaking

TABLO / 2020年2月15日 10時0分

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神社と一口に言っても、天満宮や八幡宮などあらゆる神社が存在する。その中で稲荷神社といえば、外国人観光客にも人気の京都・伏見稲荷を総本宮として、分祀まであわせれば全国に3万社以上を数える。そればかりか、商売繁盛や五穀豊穣の神様として広く信仰されているため、会社や個人宅に祠が作られていることが多く、そこまで含めると数えきれないほどになる。いわば日本人に最も寄り添っている神様ということもいえるだろう。

 

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そんな稲荷神社でおなじみの動物といえば狐。稲荷神社の御祭神である宇迦之御魂大神の使いが狐であることから来ているのだが、都内には「狐ではないもの」がいる稲荷神社が2つある。今回はそんな珍しい稲荷神社をご紹介する。

 

 

まずひとつ目は、秋葉原駅の南側に位置する「柳森神社」。江戸城を建てた太田道灌が鬼門除けとして、京都の伏見稲荷から神様を勧請して立てたのが始まりとされる、れっきとした稲荷神社だ。

しかし、ここにいるのは狐ではなく「たぬき」。

 

 

ここにたぬきがいるのは、桂昌院という名の女性に由来する。3代将軍・家光の側室で、5代将軍・綱吉の母に当たる人物だ。柳森神社の中に福寿神をまつる祠があるのだが、こちらを建てたのが桂昌院であるという。彼女はもともと身分の低い八百屋の娘であったが、将軍の側室にもなったということで、大奥の女性たちからの憧憬を集めていた。低い身分から側室にまでなった桂昌院は「他を抜いて」出征したことから「たぬき」が祀られる。

 

 

そのため、立身出世のご利益があるとされるほか、たぬきの大きな睾丸から安産祈願・子宝成就を願う参拝客もいるのだという。

 

 

つづいて二つ目は、港区赤坂にある「美喜井稲荷神社」。東京を代表する稲荷神である「豊川稲荷」の目と鼻の先にあるが、すぐに見つけることは難しい。なぜなら、とらや本店の脇を入ったビルの二階に建っているからだ。

階段を上るとそこには、狭い敷地に祠が密集するように建っている。「稲荷」の名を冠しているものの、ここにいるのは狐ではない。

 

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まごうかたなき「猫」がいる。

背筋を伸ばした凛々しい姿の美猫だ。

なぜここに猫が祀られているのか、調べてみても情報が全く出てこない。狐が神の使いであるのは「ケ=食べ物」「ツ=助詞の」「ネ=根っこ」から来ており「食べ物の根っこ」という意味で、五穀豊穣の神様の使いだった。また、狐は穴ぐらを住処とするために古墳の石室や洞窟などの「神聖な場所」に出入りしていたことから、この世とあの世を往来する神聖な動物と考えられていたためだ。

そう考えると、何故ここにネコがいるのか、ますますわからなくなってくる。

説明書きには「美喜井稲荷神社の御守護神は、京都の比叡山から御降りになりました例の高い神様です。この神様にお願いする方は蛸を召し上らぬこと。この神様を信仰される方は何事も心配ありません」とある。

猫にタコを食べさせてはいけないことはよく知られているが、この神社に願い事をする人もそれが禁忌となるそうだ。

 

 

 

頭上にも猫の彫り物が作られており、日光東照宮の眠り猫(作:左甚五郎)とまではいかないが、可愛らしい姿をしている。

由来もご利益もまったく不明な猫稲荷だが、猫好きの方はお参りしてみるのもいいかもしれない。(Mr.tsubaking連載 『どうした!?ウォーカー』 第51回)

 

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