『厚労省・コロナのLINE詐欺に注意を』って…今さら遅いわ! <厚生労働省が詐欺に協力?><LINEに調査依頼すればそうなるよね>
TABLO / 2020年4月1日 14時58分
そんなマーク、いちいち見てないですよ!
『第1回「新型コロナ対策のための全国調査」』
先日、LINEの国内ユーザー8300万人に『厚生労働省』のロゴ入りのアンケートが一斉に送られました。
主旨の説明文にはこうあります。
<この調査は、厚生労働省の新型コロナ対策に協力するため、LINE株式会社が実施しています。みなさまの今の体調をお聞きし、「感染拡大の状況を正しく把握し、私たちの生活を守ること」を目的に実施します。ご協力をお願いいたします>
ビックリした人も多いでしょう。なかには「久々にLINEが届いたと思ったら…厚労省だった…」と友達がいないことに気づいた人もいるでしょう。
アンケートの質問事項は、現在の体調…予防のためにしていること…海外帰国者か…仕事内容…年齢…性別…郵便番号…となっています。
この突然のアンケートに驚いた人たちがツイートし、ツイッター上に「LINE」がトレンドに上がるほどの騒ぎとなりました。
参考記事:足立梨花さんが危険なメッセージ 志村けんさんへのコメント炎上を苦にしてか? 事務所の方は至急フォローをお願いします! | TABLO
<これ詐欺じゃないの?>
<厚労省のHP見たら告知してた。本物らしい>
<郵便番号書くのは特定されそうで嫌だな>
<性別に男と女と「その他」があるのがイイね>
<これで全国の感染状況をつかむことは大事>
<国より民間の方がアンケートを取れる現実>
<国民の情報を韓国資本のLINEに売るって>
<いっそのことLINEで選挙できるじゃん>
<これを「詐欺だ」とか言ってるやつ多くて草>
様々な声が上がっていましたが、この取り組みに対して好意的な意見と懐疑的な意見に分かれていたようです。
ともあれ、このアンケートが「ホンモノ」であるとは認識されたようです。ただし、この時点で、すでにある不安が指摘されていました。
<これと似た感じで続けてきたら、けっこう引っ掛かるかもね>
その不安は速攻で的中することになります。
『厚労省がLINEの新型コロナ全国調査を装う詐欺に注意喚起』
厚生労働省はLINEがアンケート(ホンモノ)を送った同日の3月31日、同省のHPに「報道関係者各位」に対して、「注意喚起」の文章を掲載します。
<新型コロナウイルス感染症のクラスター対策に資する情報提供に関する取組を装った詐欺にご注意ください~調査を装ってクレジット番号等を尋ねるものは詐欺です!~>
詐欺、はやッ!…と思った方も多いでしょう。
ただ、この詐欺に引っかかる被害者が多数発生しているのだから笑えません。
詐欺かどうかを見分ける手段は、ホンモノには<アカウント名「LINE」の左横に緑の公式マークがある>、そして<クレジット番号等を尋ねることはない>の2点だと、厚労省やLINEは伝えます。
しかし、厚労省のHPでは、LINEのアンケート実施の件が予告されていただけで、詐欺については被害が発生してから、注意喚起が促されました。
その“タイムラグ”で、被害が出ているであろうことは容易に想像がつきます。
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<ホンモノだと思って送ったけど、公式マークとか…確認してない>
そんな人が大勢いたでしょうし、責めることもできません。
実際、詐欺師にとって今回の「厚労省のLINEアンケート」は、誰でも打てる“ホームランボール”だったと言えるでしょう。
きっと楽勝の詐欺だったはずです。
いまや高齢者もLINEを使う時代です。高齢者が子供や孫とスタンプでやり取りするのは、もはや日常です。
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しかも高齢者にとって、「厚生労働省」という国の機関は何よりも信用できるもので、その厚労省がLINEでコロナの調査を実際にやると言っているわけですから、高齢者が「LINEなら使えるよ!」と意気揚々とアンケートに答えても何もおかしくありません。
ただし、LINEは誰でも、もちろん詐欺師でも普通に使えるアプリです。前もって厚労省からアンケートが出ることを知ったうえで、偽のアンケートを作成して送信のタイミングを合わせるだけです。ネットやSNSを駆使する詐欺師ならば、「厚労省に感謝」さえしているかもしれません。
<厚労省はLINEに協力依頼して、実際は詐欺に協力したようなもん>
とにもかくにも、ホンモノを詐欺と間違えてもせいぜい笑われるだけですが、詐欺をホンモノと勘違いすれば、時に取り返しのつかない大きな痛手を負いますから、注意しすぎるに越したことはありませんね。(文◎編集部)
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