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【小学生大麻吸引】テレビで安易なコメントを垂れ流す評論家たちのへの違和感

TABLO / 2015年11月26日 19時15分

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 京都市内の教師が児童に対しつ、禁煙指導を実施している中、喫煙を教師に注意され、その中で大麻を4回吸った事もある、と告白。小学生が大麻を? と言う驚きの報道が全国を駆け巡った。児童は兄の部屋で雑誌を探していた所、大麻を発見し、ネットなどで吸引方法を学び、吸ったと報道された。その後少年の兄の部屋を京都府警がガサ入れし、微量の大麻と吸引器具を発見、兄も逮捕された。

 少年の兄は大麻の入手ルートは無料通信アプリで購入したと自供し、その後同級生なども書類送検された。京都では月間に合わせているかどうか分からないが、先月以降大麻による事案が多く発生。それに絡み自称ラッパーの末長 直喜容疑者(25)も逮捕されている。

 大麻の値段はグラム6000円と異常に高い。大麻の値段は産地により全く違う。国内で自生している大麻などもあるが、それらはグラム1000円もしない。かつては自販機などでも買えたので、事件事故が多発。国が力を入れほぼ壊滅した、危険ドラッグが3グラムでこれよりもかなり安く買えていた。

 今回、筆者が問題にしたい事は数多くあるが様々なメディアで評論家が「小学生の大麻吸引は聞いた事がない」と決まった様に驚きのコメントを寄せているが、果たしてそれは如何なものか? 警察庁の発表では、去年1年間に大麻を所持していたり譲り渡したりしたなどとして大麻取締法違反の疑いで送検された少年や少女は、全国で80人に上るらしいが、小学生の大麻による事案はここ10年発生していないと言う。

 しかし、タバコが非行の始まりと言われている様に、大麻への抵抗性は覚せい剤に比べて全く抵抗感はないと思われる。一昔前はシンナー遊び、いわゆるアンパンが意識を飛ばせる遊びとして流行。が、トルエンなどの密売が強化され、入手する事が難しくなり、その後、手軽に買えるライターのガスを吸う遊びに流れが変わり、現在に至る。

 では、少年たちの大麻の入手は簡単なのであろうか? 現在はネットの普及により簡単である。以前はクラブなどで顔馴染みになり、クラブの店員、常連客などから買う事が出来た。そして、そのおこぼれを貰って吸う人間も多くいたであろう。だが、今はSNSなどが利用されている。また、ネットのアングラ掲示板、今回問題になった無料通信アプリの掲示板などでも買う事が出来る。が、取締り当局も監視している事は間違いない。

 また、事件の舞台となった京都であるが、日本でも一番の観光客を誇る京都の裏側は実は昔から薬物が蔓延している地域とも言われている。中でも一番の歓楽街の木屋町などのクラブ、飲み屋などで誰もが買う事が出来た。電車で一時間弱で着く大阪に比べ、取締りが比較的緩い京都に薬物を求めに来る人間は京阪神では数多く見られた現象だ。それと比較的モノが良くて値段も安い事もその理由だ。

 最後に時代遅れのコメントをしている評論家に対して。果たしてこの人たちは少年犯罪の実態を知っているのであろうか? 非行の低年齢化が少し前に進み、最近では落ち着いているという数字に少し甘えてはいないか? 夜遊びしている少年少女を見て、それが非行の現状と考えてはいないか? 小学生で喫煙は当然の事、暴走族、性行為、様々な非行は多く見られている。それらが表沙汰になった時だけ、色々コメントするだけで実態を知らないのではないか。親にも問題がある、よく子供と話し合え、とか色々なコメントを見かけたが、それで非行が止まる場合もあるであろうが、そんな事はごく少ない。隠れてやる行為が面白いのであり、そんな事では非行が止まるとは思わない。

 これからも様々な少年の非行が報道されるであろうが、それを報道しない行為、煽らない行為も必要であろう。昔の暴走族を例えに上げれば、取材に来るから一生懸命に暴走する、という少年たちがいたように。「ネットで見た、テレビで見たから真似する事が面白い年代」と言う事も考えなくてはいけないと思うのだが。

Writing by 西郷正興

Photo by K-SAKI(コラージュ)

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