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【分裂騒動】六代目山口組からナンバー3が離脱...それが意味するものとは

TABLO / 2015年12月3日 19時0分

【分裂騒動】六代目山口組からナンバー3が離脱...それが意味するものとは

 この原稿を書いている時点での情報を整理したい。筆者は、12月に入ったら色々流れが変わるとある人物に言われていた。それは3日になって各マスコミが報じたが、筆者の元には1日に入っていた。山口組最高幹部の1人で若頭に次ぐナンバー3の位置にある統括委員長で、極心連合会会長の橋本弘文会長が山口組を離脱する事が明らかになった件だ。

●島田紳助との関係で有名になった「極心連合会」の行方は?

 筆者に入った情報では12月1日の山口組五代目組長の命日、歴代組長の墓碑がある神戸の霊園での法要後に橋本会長と連絡が取れなくなり、行方を捜していたところ病院に行っていたということが判明。その後、橋本会長は引退を表明したが執行部の説得があり、「自身の山口組離脱」「一本(独立)で活動」「組員の移籍は自由」と言う結論に至ったという。しかし、残った人数で一本ではきついと言うのが筆者の見方である。

 極心連合会は芸能界方面にかなり知れ渡っている組織であるが、それは菱の代紋の下で成り立っていたということでもある。彼らの名前は元プロボクサーである渡辺二郎やその絡みで芸能界を引退した島田紳助との関係で広まっていったが、出身母体は現在の神戸山口組を率いる井上邦雄組長率いる山健組出身だ。

 最近の流れを見ると、

・東生会、神戸に移籍。

・熊本組、神戸に移籍。

・倉本組、組長自殺後二代目倉心会と合併四代目倉本組となる。

・愛桜会、組長撲殺。

・川合組、解散状態。

・近藤組、移籍多数。

・一心会、神戸山口組、山口組に移籍多数で解散状態。

・大石組、移籍多数。

 まだまだかなりの組織の実態は複雑で直参組織の組織、組員の移籍の情報は多々ある。神戸山口組では六代目になって処分された名門組織の名称をどんどん復活させ、勢いが増している様に見えるが、実は神戸山口組側でも三次、四次組織で山口組に戻っている組織も少数だがある。

 ここ最近、都内では縄張りを持つ山口組側の組員より神戸山口組の勢いが目立つ。それも前から活動していた山健組もそうだが、宅見組の活動が目立つのだ。これは宅見組若頭の今村組長の出身母体が元々新宿に存在していたから、とも言われている。暴力団抗争の歴史で最も有名な山一抗争では傘下組織の離脱で一和会が解散に追い込まれた。

 六代目山口組はその道を辿るのであろうか? 前述の情報を提供してくれた人物によるとまだ年内に大きな動きがあると言う。実際に筆者の耳には大きな組織の復活、移籍の情報が入っている。関東組織の移籍や分裂なども噂されてはいるが、現段階ではそれはあり得ない。政界再編の動きと同様に外に漏れたら潰されるとの見方もあるが、今の勢いは止まらないのではないだろうか。

Writing by 西郷正興

Photo by K-SAKI(コラージュ)

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