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【山口組分裂騒動】六代目山口組と神戸山口組の"情報戦"が激化

TABLO / 2015年12月14日 14時0分

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 先日、「引退」とのニュースでも流れ、本サイトでも報じた六代目山口組のナンバー3、極心連合会会長の橋本弘文会長の引退は取り止めになった。そのいきさつは筆者の耳には入っているが、事の真偽は当関係者しか知りえぬ事実であり、それを書くのは取り止めたい。ただ一度引退を宣言した人間に求心力がなくなるのはどの世界でもある事だ。

 先日、筆者の携帯に一本の電話が入った。それは今回の移籍でいちばんの"ゴタゴタ"が起こっている、という内容だった。六代目山口組の古川組が神戸山口組の若中として移籍、それに対して六代目山口組側が直参の秋良連合会が激しく対抗している、という情報だった。それぞれの応援に山健組、六代目山口組本部が参戦しているという。実際にドンパチは起こっていないが、現場では警察官が警戒態勢に入っている。

 秋良連合会は武闘派組織として知られており、今月初旬、神戸山口組の相談役として復帰した太田守正氏が組長だった太田会の流れを汲む。この復帰にも問題はあった。太田氏の復帰は先々月位から流れていた。ところがそれに対して秋良連合会が反発。先代である太田守正氏に付いていた人間は神戸山口組側の組織の幹部として移籍している。また、秋良連合会は先日の一心会の揉め事にも組員を派遣するなど、今回の分裂劇での対立でかなり目立った動きをしている。

 現在、「ここであそこの組織が内部でゴタゴタが起こっている」「あそこが抜けるのでは」という予想は正直誰でも書けるので、確認が取れている事実関係だけをまとめたい。

 神戸山口組側に名前を連ねて新たに二次組織になったのは、今回移籍した二代目古川組の他に二代目東生会、四代目熊本組、小車誠会改め誠会、二代目英組、四代目澄田会、そして新たに國領屋一家の最高幹部だった人間が組織名を新たに、関東山川総業として二次組織となっている。

 組自体の移籍では無いが、内部で分裂して神戸山口組の名前を連ねた組織は数多い、六代目山口組側の主な組織では光生会、三代目倉本組、二代目益田組、一道会、大原組、川合組、二代目近藤組、大石組、朋友会、大同会、二代目竹中組、三代目一心会、四代目石井一家、四代目吉川組等から幹部が流れ、神戸山口組の組織に幹部として移籍している。

 筆者の情報網に入っていないだけで、まだ多くの人間が色々な組織から移籍していると思われる。まだ組自体が移籍する、と言われている組織もいくつか存在する。

 今回の分裂劇で筆者は当初から法的な問題も大きいので共存すると予想し、大きな抗争事件は起こらないとも報じた。実際に今まで大きな抗争事件は幸いにも発生はしていないが、互いの面子が掛かったら引くに引けない事態もいつ起こるか想像は出来ない。とある情報によれば、移籍劇は年内にはほぼ終了するとも言われている。しかし、それが終わってもいつ何が起こるかを予想は出来ない世界だ。

 暴力団社会全体でも、六代目山口組を支持する組織、神戸山口組側を支持する組織に分かれてきた。全国で指定暴力団に認定されている組織は現在21組織ある。その中で神戸山口組側の友好組織としては住吉会の十三代目幸平一家、六代目極東会、二代目東組、九代目酒梅組、五代目浅野組、三代目侠道会、浪川会、旭琉會、六代目会津小鉄会が挙げられる。十三代目幸平一家だけは住吉会の組織だが、住吉会の中でも唯一、一時期を抜かして住吉一家を名乗らなかった特殊な組織でもあり、その影響力は大きい。

 当然、全国で指定されている残りの組織は中立か、六代目山口組と縁故関係の組織、友好組織となる。六代目山口組側の友好組織は稲川会、松葉会、五代目共政会、七代目合田一家、四代目小桜一家などがある。

 暴力団の勢力地図は日々更新されている。筆者が執筆している時点(12月11日現在)から動きがあれば再度追加していくつもりだ。

Writing by 西郷正興

Photo by K-SAKI(コラージュ)

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