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『SMAP×SMAP』公開謝罪の余波...元ジャニーズ平本淳也が指摘する不安だらけの今後

TABLO / 2016年2月1日 22時40分

『SMAP×SMAP』公開謝罪の余波...元ジャニーズ平本淳也が指摘する不安だらけの今後

 先見性と演出力では無敵のジャニーさんも今回は誤ったか。ジャニーズ事務所に思わぬ批判が飛び交っている。特にメリーさん(代表兼副社長)にである。

 緊急生放送と題された『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)での"公開謝罪"に「存続」と受け取った喜ぶファンとは別にその恰好や表情から「葬式」や「公開処刑」といった印象で受け取ったファンらが「SMAP救済運動」に取り組んでいるという。「ジャニー辞めろ」や「メリー辞任しろ」が合言葉になり、なかにはSMAPチーフマネージャーだった飯島三智さんに対する処遇についても多くの疑問の声が上がっている。

■ファンとSMAP、ジャニーズに残された感情的な"しこり"

 その動きを図式にすると「ファンを敵にしたジャニーズ事務所」という格好になる。ジャニーズがファンから責められるのは数十年前にあった「ゲイ・セクハラ裁判」や昭和から平成にかけて騒がれた元フォーリーブスの故・北公次の暴露本が出版されたとき以来となる。どちらにも僕は深く関わっているが、ジャニーズ事務所を悪く言ったことは一度もないし、僕にとってジャニーズはこの世でなくなったら困るもののナンバーワンである。

 意外に思われるかもしれないが、ジャニーズを去ったOBたちは基本的にジャニーズ事務所を悪くは言わないし、相当の不満があっても公の場で批判をしないのが普通だ。今回のSMAP騒動においても「芸能界仲間」からの評価は「立派」とか「素晴らしい」という感想が多く、まさに「ベッキー擁護」にも似た現象を起こしたが、熱狂的なSMAPファンの目線は全く違ったようだ。

 そもそも現時点で、解決に至る答えが出ていない(聞けなかった)ことへの不満が大きい。答えとは「存続」か「解散」かである。「前を向いていく」というコメントはどっちとも取れるわけで、「結局どっち?」と混乱を招く結果を生んだ。また、"造反4人組"は9月に契約更改が控えていることから依然として先行きは不透明で、そのあたりの不満がジャニーズ事務所に向けられてしまったわけだ。

 以前にも書いたが、造反4人組が「勝手な考えと行動で会社ばかりや制作やスポンサーにも迷惑をかけた」ことを踏まえれば解散を含む厳罰も相当だと思われる。独立を画策したものには厳しい処分......それが芸能界の掟であり、しきたりだ。それを条件付きながら「ジャニーズが許した」という印象に世間に発信しようと演出された「生放送」だったが、世間の意識は別のところにあった。要するに彼らに「罪はない」という見方が強かったのだ。

 独立を考えるのは別に犯罪ではない。それも当然なるファン意識だろう。会社や世間に迷惑をかけたとしても「許す・許さない」という二択判断はファンの頭に全くなく、ただ心配なだけで「解散してほしくない」という願いのもとに見守っていたに過ぎない。そこに神妙な顔をしたSMAPがお葬式のように仰々しく謝罪する。その姿は芸能界のしきたりなど知らない一般視聴者には十分なインパクトがあった。

 しかし、いくらファンが騒ごうとも、ジャニーズは聞く耳は持たないだろう。インターネット嫌いで有名なジャニーズである。ファンの嘆きはジャニーさん、メリーさんの耳には決して届かない。それは過去にも、光GENJIの分裂や解散時にも同じようなファンの動きがありながら、それは結局、ジャニーズに届くことはなかったという歴史が証明している。

 僕がレッスン場やプライベートで知るジャニーさんとメリーさんは、他人にとやかく言われたからといって自分の考えを曲げるような人間ではない。ジャニーズ事務所は彼ら二人のモノでであり、二人が築いた帝国だ。株式公開しているわけでもなく、独裁や私物化だって問題ない一私企業だ。その極端な独裁運営が実際に成功しているのだから、様々な人気アイドルを輩出できるのだから、ジャニーズが変わる必要はいっさい無い。ジャニーズがジャニーズであり続けるためには、この姉弟が現役でなければならない必要性があり、それが絶対条件なのだ。

 SMAPを存続させたいなら、それ以上にジャニーズを思ってないと成り立たないわけだ。つまりはファンは個々のアーティストを応援するならば、「ジャニーズ愛」が必要とされるということだ。そして、この「ジャニーズ愛」をもっとも感じさせる男が中居正広だという事実。そんな中居がジャニーズを離脱しようとした経緯は今でも信じられない部分が多い。それだけに、その裏には相当な思いや出来事があったと思われる。

 とりあえずは『SMAP×SMAP』での公開謝罪によって"元サヤ"に戻った5人だが、感情的なしこりはそう簡単に消えはしない。それはファンの心に残された"しこり"も簡単に消えないということだ。今回の"分裂・解散"騒動以降、以前のようにテレビのSMAPを無邪気に楽しむことができないという声もある。

 このような今回の一件はすべての関係者にとって多くの禍根を残す結果となってしまった。SMAPの動きは今後も注視する必要がある。

Written by 平本淳也

Photo by [D]izkography

Profile●ジャニーズ出身の実業家、作家、投資家。10歳でジャニーズ事務所から芸能界入り、30歳過ぎまでアイ ドルを続け、現在もテレビや雑誌で活躍を続けるなか、月間100万アクセスを獲るカリスマブロガーとしても知られる。22歳のときに物書きデビューして以来、34冊の書籍を発表。

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