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清原和博容疑者を逮捕..."山口組分裂"で後回しにされていた捜査

TABLO / 2016年2月3日 17時0分

清原和博容疑者を逮捕..."山口組分裂"で後回しにされていた捜査

 再三に渡って本サイトとネット番組『ニコ生タックルズ』(http://ch.nicovideo.jp/hisada)で匂わしてきた元プロ野球選手の清原和博の薬物使用疑惑だが、ついに0.1グラムの覚せい剤所持で2日の20時頃、自宅で現行犯逮捕された。

 速報が流れたのは日付が変わる直前のことだった。清原容疑者が住んでいる港区東麻布のウィークリーマンションでガサ入れが行われ、清原容疑者はその後、糖尿病の申告があり、警察病院に運ばれている。

■一時期は"大物業界人"をバックに付けてメディア対策

 拙稿では度々、薬物使用が疑われる「大物アスリート」と誤魔化してはいたが、実は清原容疑者の事であった。清原容疑者が覚せい剤を使用していた事は警察関係者、一部マスコミも情報を掴んでおり、問題はどのタイミングで逮捕されるか、であった。

 清原容疑者の逮捕をマスコミ各社は想定しており、資料映像も昨年には録り終えていた。清原容疑者は数々の疑惑を晴らす為に最近多くメディアに露出していたが、それは知人から「テレビに出ていると逮捕されにくい」というバカげた助言を受けた上でのことだった。

 そのために一時期、大物業界人をバックに付けてメディア戦略を展開していたのだが、その大物業界人も最近になって手を引いた、との話もある。本来、当局は清原を"麻薬特例法"と言う奥の手で逮捕する予定であった。これは現物を持っていなくても逮捕できると言う手法だ。

 覚せい剤取締月間から数か月経ち、清原容疑者は自分はもう逮捕されない、と勘違いをしたのか。しかし、取締当局も清原容疑者が覚せい剤を持っている事を確証し、自宅で堂々と現行犯逮捕と言う流れになる。当然、今後は尿検査を経て"使用"での再逮捕があるはずだ。

 なぜ今まで逮捕が遅れたのか? それは薬物事案が組対五課の案件であり、その組対全体は山口組分裂等で清原容疑者は後回しにされていたという事情がある。しかし、内偵は水面下で続いていた。清原容疑者の自宅では捜査員が張り込みを続け、現行犯なら逮捕するという姿勢に変わっていた。

 清原容疑者は初犯のため間違いなく執行猶予となるはずだが、この騒動は果たして何処まで広がりを見せるのか。清原に覚せい剤を教えたと言われている「別の大物アスリート」の逮捕にも着手するのか。球界のスーパースターの逮捕劇は社会的にも大きな波紋を呼んでいる。

Written by 西郷正興

Photo by 男道 (幻冬舎文庫)

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