イチローと松井秀喜の"コントロール論"から我々は何を学べるか?|プチ鹿島の余計な下世話!
TABLO / 2016年3月15日 18時5分
ああ、なるほどやっぱりこの人たちはすごいわ、と思った言葉がある。イチローと松井秀喜の言葉だ。先月末、朝日新聞の西村欣也氏が紹介していた。私は西村氏のコラムを読むのが好きだったのだけど、定年を迎えるのでこの日が最終回だった。
その中で「コントロール」というキーワードが出てきた。イチローが首位打者争いをしていたとき、ライバルのその日の成績を伝えたのだという。するとイチローは「愚問ですね。彼の打率は僕にはコントロールできませんから」。
松井秀喜に、自身の成績があがらないときのニューヨークのメディアの記事は気にならないかと聞いたら、「気にならないですよ。だって彼らの書く物は僕にコントロールできないもの」。
西村氏は「彼らとのやりとりは、自分の人生も変えてくれた。」と書いていた。たしかにすごい言葉だ。自分がコントロールできるもの(たとえば技術の追求)は全力で対応するという意味でもあるし、自分がコントロールできないものはハナから相手にしないという達観でもある。やっぱりスーパースターはちがう。あと、こういう言葉をちゃんと紹介してくれる人も。
最近なんだかギスギスして窮屈な世の中になったなぁと感じるときもあるけど、たぶんこれも、すべて自分で「コントロールできる」と考えてしまいがちな結果なのかもしれない。コントロール合戦。イチローや松井のようにストイックさが漂う達観は無理としても、いちいちすべてに目くじらを立てる警戒態勢はゆるめてもいいのかもしれない。見過ごしてもいいのかもしれない。
とくに、もしかしたら「他人をコントロールできるかもしれない」立場の人は、なおさらではないだろうか。デンと構えて言わせておく。自分も言わない。自分を上げればいいだけ。
反対に「他人からコントロールされるかもしれない」私を含む多くの人は、受け身の取り方も重要になると思う。真面目な話から下世話な話まで、できるだけ平等に多くの受け身をとったほうが鍛えられると思うのだ。そのうえで見過ごすものは見過ごす。放っておく。それが大切だ。
今回は加藤紗里について考えてみました。
Written by プチ鹿島
photo by イチローの流儀
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
イチロー氏×松井秀喜氏のスペシャル対談が実現 現役時代の知られざるエピソード、バットを手に技術論も
スポニチアネックス / 2024年11月26日 7時4分
-
イチロー&松井秀喜、野球界レジェンド対談が新春に放送 日米の野球の知られざる裏側を告白
ORICON NEWS / 2024年11月26日 7時0分
-
イチロー氏の名電時代にコーチだった倉野監督 電撃訪問に「私自身も半信半疑」「彼らにとって野球の神様」
スポニチアネックス / 2024年11月19日 18時6分
-
イチロー氏 母校・愛工大名電を電撃訪問!OBとして“愛のムチ”「この成績はない」「名電のプライドを」
スポニチアネックス / 2024年11月19日 16時1分
-
イチロー氏が母校で“サプライズ指導” ベスト16は「1回戦負けと一緒」、部員へ愛の鞭
Full-Count / 2024年11月19日 16時0分
ランキング
-
1求人サイトで公募した市長後継候補、原因不明の急病で辞退…あす現市長が記者会見
読売新聞 / 2024年11月26日 16時1分
-
2八戸5歳女児死亡の初公判、検察側「母親らは一日一食しか与えず隠れて食べていた女児に暴行」
読売新聞 / 2024年11月26日 15時45分
-
3コロナ新しい変異株「XEC株」はどんなウイルスか 「冬の対策とワクチン接種の是非」を医師が解説
東洋経済オンライン / 2024年11月26日 9時0分
-
4元県議丸山被告に懲役20年求刑=無罪主張、妻殺害事件―長野地裁
時事通信 / 2024年11月26日 19時27分
-
5林官房長官、靖国参拝誤報「極めて遺憾」=共同通信社長が謝罪
時事通信 / 2024年11月26日 20時32分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください