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民主・維新合流の民進党に対する永田町の反応

TABLO / 2016年3月16日 20時0分

民主・維新合流の民進党に対する永田町の反応

 新党の名前が「民進党」に決まりましたね。3月初めに民主党と維新の党がHPで募集した党名は、「民主党」を含むものが最多でした。でも結果は民主党が推した「立憲民主党」ではなく、この時に20位だったという、維新の党が推した「民進党」。どうしちゃったのよ、これ。

 そこでさっそく永田町での反応を聞いてみました。

「立憲民主党でなくて良かった」。

 その意見が出たのは実は民主党でした。理由は「"立憲"なんて、まるで左翼みたいじゃないですか!」。ええっ!民主党って左翼政党じゃなかったんですか? わおっ!

 と、今さらながらに驚いてみましたが、時間がないので次行きます。今度は民主党の某議員。 

「どこかで聞いた名前だね」

 はい、そうです。新進党ですね。新進党といえば、小沢一郎氏。元公明党書記長の市川雄一氏との「一・一ライン」などがありましたし、宗教特で参院議員会館内の委員長室がロックアウトされたこともなつかしい。閉じ込められた委員長が「トイレに行かせてくれ」と言ったら、ゴミ箱が渡されたんでしたっけ? 

 この時、当時参院議員だった畑恵氏が「わたし、今日はとがった靴を履いてきました」と自慢していましたよね。その後の畑氏は「政界失楽園」を経て船田元氏と結婚し、「政界のプリンス」だった船田氏の「失楽」に繋がっていくわけでして......。

 そういえば畑氏は小沢氏と羽田孜氏が争った95年12月の新進党の代表選で、羽田陣営にいったんですよね。畑と羽田で「読み」が同じだからかなと思っていたら、当初は勝ち馬に乗ろうとして小沢陣営に行こうとしたら、小沢氏のバリバリの側近だった(もう遠い過去ですが)小池ゆり子氏に「女王は2人はいらないのよ!」と拒否されたからとか。あくまで伝聞ですけど。

 その後、畑氏と船田氏と小池氏の3人は自民党入り。何だったんでしょうか、新進党。これと漢字でもひらがなでも1字違いの民進党も、どうなるんでしょうかね。

 野田佳彦前首相から新党参加を拒否された小沢氏の動向も気になります。小沢氏は15日の会見で新党名について感想を聞かれ、「事実上の民主党による吸収合併ではダメ」と述べています。要するにどんなに拒否されても「オレを入れろ」とのこと。

 このしつこさ、いいですねえ。ついでに小沢氏には渡辺喜美氏を誘ってもらって、こっそりと新党入りを画策していただきたい。そして代表選を行い、党を乗っ取ろうとしていただきたい。だってそうしなきゃ、ちっとも小沢氏らしくない。新党に入れてもらうだけでご満悦なら、さっさと政界引退すべきですよ!

 でも小沢氏からの誘いなら、渡辺氏が警戒しますかね。小沢氏とはお父さんの件がありましたしね。

 まあそこのところはとりあえず、渡辺氏は広い心を持っていただきたい。江田氏や柿沢未途氏に対しては、心狭くはできても広くできないでしょうし、あちら側も渡辺氏は嫌でしょうけど。

 ということで、3月27日に発足する民進党ですが、細かいところはさておき、その前途は極めて有望に見えますわ、このコラムのネタとして。

Written by 安積明子

Photo by 岡田語り。

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