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議員スキャンダルの渦中に週刊新潮が報じ続ける"高木パンツ復興相"|プチ鹿島の余計な下世話!

TABLO / 2016年4月12日 20時0分

議員スキャンダルの渦中に週刊新潮が報じ続ける"高木パンツ復興相"|プチ鹿島の余計な下世話!

 いまオヤジジャーナルがよく使う表現は「ガソリンだけに炎上か」という言葉だ。民進党の山尾志桜里議員のガソリン代問題。そして他の議員への波及。

 週刊新潮は《山尾代議士が長を務める「民主党愛知県第7区総支部」の2012年の報告書に記載されていたのは、「230万円」ものガソリン代。その大半はガソリンプリカ(プリペイド・カード)購入の形で処理されていた》と報じた。金額や購入方法が不自然では?という指摘だ。

 面白いのは新潮の記事を受けてのタブロイド紙の報じ方だった。夕刊フジは「発覚 山尾政調会長 地球5周分ガソリン代疑惑」(3月31日発行)、「13、14年にもプリカ入金70回 山尾ガソリン代疑惑で新事実」(4月2日発行)と「追撃」。

 日刊ゲンダイはしばらく沈黙したあと「民進党山尾議員は"5周分"と叩かれるが...これこそ不可解 安倍首相ガソリン代地球13周分」と4月5日に大々的に報じた。「11~14年、毎年500万円を巨額計上」と。

 新聞の読み比べがなぜ楽しいかといえば「各紙のキャラや立場のちがい」を味わえるから。夕刊フジは安倍政権を好ましいとおそらく思っているのだろうし、日刊ゲンダイは何があっても安倍政権はキライなのだろう。同じタブロイド紙でもハッキリ分かれる。どちらも立場や考えがわかりやすくてよいではないか。

 最新号の週刊新潮(4月14日号)は、「菅官房長官も地球5周分!」として「民進党のホープが開けたガソリン代パンドラの箱」と書いている。ガソリンを購入したのは「現金かプリカか」と比べたあと、意地悪なことに「それだけ消耗すれば摩耗するタイヤの関連費用も点検した」とタイヤにも目を付けている。

 そんなわけでガソリン代で大盛り上がりなのだが、私が「あ!」と思った記述がある。新潮の「現閣僚のガソリン代」の部分だ。

「安倍首相」「菅官房長官」「遠藤五輪相」「丸川環境相」ときて、「高木パンツ復興相」と書いてある。笑ってしまった。正式な肩書に「パンツ」が入っている!

 安倍内閣で復興相を担当している高木毅氏。昨年の「週刊新潮」(10月22日号)に『「安倍内閣」が踏んだ大型地雷! 「下着ドロボー」が「大臣閣下」にご出世で「高木毅」復興相の資質』という記事が出た。記事には被害者の妹や、警察に通報した目撃者の「白い手袋をしていた」というコメントも載っていた。

 そして今年決定的な記事が出る。高木氏の地元・福井県の「日刊県民福井」が1面で『高木氏週刊誌報道 窃盗疑惑は「事実」』(1月13日)と報じたのだ。30年前の事件とはいえ現役大臣がパンツ泥棒だった。

 しかし甘利大臣や「ゲス育休議員」のスキャンダルがあり、そのたびに神風が吹いて高木大臣のパンツが見えなくなってしまった。悪運が強いのだ。しかし週刊新潮は今回しっかり「高木パンツ復興相」と表記した。お前ら、パンツ野郎を忘れるなよ!という強いメッセージにみえた。

 週刊新潮ありがとう。私はパンツ泥棒を忘れない。

Written by プチ鹿島

Photo by JESHOOTS

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