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暴力団員と組んでLINEで"出会い系詐欺"にいそしむ女子高生を説教してみた

TABLO / 2016年5月11日 12時0分

暴力団員と組んでLINEで"出会い系詐欺"にいそしむ女子高生を説教してみた

 筆者がその女性と知り合うきっかけはある行きつけの店の人間から「ひどい女の子がいるから話を聞いて、少し叱ってあげて下さい」との話から始まった。

 最近無料通信アプリ「LINE」を使った援助交際が巷を騒がした事は記憶に新しい。しかし、まだまだその勢いは衰える事を知らない。今回筆者が接触したのはその「LINE」を使って援助交際と言うより、反社会的勢力の手先となって恐喝している17歳の少女の話である。

 この少女は反社会的勢力、即ち暴力団組員と組み、一般人を脅して金品を巻き上げている共犯者である。しかもそのやっている事を全く悪いと思っていないのだ。

 その方法は、まず他のSNSなどを使い、男を物色して自らの「LINE」のIDを教えて男を釣る。「facebook」で、東南アジア系の可愛い写真をプロフィールに貼り付けたり、自分の顔を少し隠したり、加工してそこらのアイドルより可愛く見せる。

 今のSNSは出会いを求める男が沢山いるのは読者の皆様はご承知の事であろう。「facebook」は無料で出会いを求める男女にとって、(創業者の思いは知らないが)最強のアプリでもある。

 その「facebook」では男はそれだけでは飽き足らずに、「LINE」を教えてくれ、とかの要望に出会いを求める男は必ず発展するらしい。

 つまり自分だけは他の男とは違うと言う一種の独占欲であろう。また、その反対に出会いを求める女性は自ら「LINE」に誘う。男の独占欲を煽る為である。では、それ以降の方法をその女の子から聞いた話を書こう。

 この女の子のスマホを操っているのは暴力団組員である。つまり可愛い顔文字、ハートとかの絵文字は男が一生懸命に男を引っ張る為に操作しているのだ。そして、出会ってホテルに誘う。

 そして釣られた男が風呂に入る後姿を、自分のスマホに動画撮影して、その動画を元々スマホを暴力団組員のスマホに送り付ける。そこでこの女の子の仕事は終わりである。

 つまり男は恐喝のためにホテルに誘い込まれているのだ。ベッドに入った途端に女の子のスマホが鳴り、一緒にいるつまり誘い込まれた男にスマホが渡される。

 誘い込まれた男は自分のある程度の個人情報は女の子の手に渡っている。つまり暴力団組員にその男の社会的地位は把握されている。まして連れ込んでいる女の子はまだ未成年であり、現役のJKだ(それを承知でホテルに連れ込んだ男にも当然、非はある)。その女の子に直接話を聞くことができた。

――なぜこの様な事を始めたのか?

「彼氏に誘われたのがきっかけ、だけど来年で高校は卒業するからそれで止めるつもり」

――悪い事とは自覚しているのか?

「別にそこまでは思っていない、誘われて釣られる男もバカだし。家庭もあって社会的な地位、例えば教師とか医者とかね。そんな男がSNSをやって私みたいなJKを誘うんだから痛い目に合ってもしょうがないと思う」

――一回でいくら位相手から取っているのか?

「それは私、知りません、別に月に100万円位(!?)彼氏からお小遣い貰っているだけだから」

――そんな大金だったらかなりの数の男を誘っているとは思うけど、今まで何人位?

「覚えていません、別に私がそのスマホを持っている訳ではないし、私は言われた場所に行くだけだから」

――毎月のそのお金は何に使っているの?

「週に2回はエステ行ったり、好きな洋服とかブランド買ったりでなくなっちゃうかな」

――家では不思議に思わない?普通の女子高生がそんな贅沢をしているのを?

「全く思われてないと思う。毎日居酒屋でバイトしていると思っているし」

――今からそんなお金の使い方をしていると贅沢が身に付いちゃうと思うけど?

「別にそれはそれで構わない、これから大学生になって社会に出てその時に考える」

――今やっている事は犯罪なのは自覚してないよね? 訴えられたら恐喝の共犯で大学も行けなくなるかも知れないよ。

「未成年だから大丈夫と彼から言われているし、新聞にも載らないって。相手は自分が潰れちゃうから絶対に事件にしないって言われている。それに危なそうな人間には接触しないし。彼を信じているから大丈夫」

 小一時間話したのだが、この女の子は女子高生であり社会的には全く成熟してはいない。振り返ると筆者もこの時代は社会を舐めていた事を思い出す。だが、社会的な制裁は必ず世間を舐めていると来るものである。その事を教えたのだが、機嫌を損ねたのか、一切話をしてくれなかったので切り上げた。

 が、この女の子も金を男にとっては生み出す捨て駒と考えられているのであろう。大事な存在であったら危ない場面に絶対出す事はないはずだからだ。

Written by 西郷正興

Photo by K-SAKI

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