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ゴミとなった「使い捨てマスク」が危ない!! 知っておかないと身を滅ぼすゴミ対策

TABLO / 2020年5月6日 6時55分

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新型コロナウイルス感染拡大で出された緊急事態宣言の期間が長引くにつれ、深刻化する問題の一つがごみの増加です。

外出自粛要請が続く中で室内の片づけをする人が増えたため古着ごみが増加しているとの報道が既にありましたが、今後それ以上に問題視されそうなごみが2種類あります。

 

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既に問題が表面化しているのが東南アジアのタイ。タイ環境研究所は5月1日、新型コロナウイルスによる外出制限下でタイ国内のごみが増加し、とくに2種類のごみの増加が顕著だと発表しました。

1つめは飲食物のデリバリーから出るごみです。自宅で食事をせざるを得なくなったことからデリバリーが急増。ポリ袋、持ち帰りパック、スプーン、フォークといったプラスチックごみが大部分を占めるデリバリー関連ごみがタイ全土で15%増加し6,300トン/日になったのです。

タイではプラスチックごみの量は全国で通常約1,500トン/日ですが、首都バンコクだけでも1,500トン/日に増加。今年1月からスーパーやコンビニでレジ袋を廃止してプラスチックごみ削減に取り組んできただけに危機的状況です。この状況を受け、デリバリーでのプラスチック使用をできる限り減らすようにタイ環境研究所は提言をしています。

2つめは使用済みマスクです。タイでは使用済みマスクはウイルス汚染ごみとして危険ごみの赤い色のごみ回収ボックスに捨てるよう指針が出されています。危険ごみに分別されたものだけで全国で150~200万枚/日の使用済みマスクが捨てられるようになりました。バンコクだけでも150トン/日の量です。

 

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しかし、大規模な事業所や病院はともかく、一般家庭ではごみの分別がほとんどされていないのがタイの実情。一般ごみとして出されたり公共の場所に設置されたごみ箱に捨てられたりした使用済みマスクを含めるとさらに多いのは間違いありません。その中に新型コロナウイルス感染者や無症状の人が使用したマスクが含まれている可能性も十分に考えられます。

使用済みマスクはウイルス付着の可能性があり、危険なため一般ごみとしては出さずに危険ごみとして赤いごみ回収ボックスに出してほしいとタイ環境研究所は要請しています。そうすれば、ばいじん除去装置付きのバイオマスボイラーで1,000℃で焼却されるとのことです。

日本でも飲食物持ち帰りやデリバリーで出るプラスチックごみが増加していることと思われます。加えてそれ以上に喫緊の問題として、使用済みマスクのごみ出しについても政府が指針を出すべきではないでしょうか。まさに「新しい生活様式」の一つにしなければならない時が来ているのかもしれません。(文◎赤熊賢)

 

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