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日本維新の会・足立康史と民進党・辻元清美が激怒した"犬猿バトルの顛末"

TABLO / 2016年12月15日 19時27分

写真

 その日夕刻(午後5時頃)の日本維新の会の足立康史衆院議員は、激オコでした。怒りの対象はもちろん、天敵の民進党。ここまでくると、前世に何かあったのかと思うくらい、因縁が深いです。

 それで、なぜ怒っていたのかというと、懲罰動議についてです。それを聞いて、「またかっ!」なんて口に出して言わないでください。私のように、そっと心の中で思って下さい。

 でもこの度はあまりにもひどい!足立議員は怒りに燃えて当たり前です。

 きっかけは11月2日の衆院外務委員会でした。総務委員会を遅刻した理由について、足立議員がこう言ったのです。

「辻元清美幹事がわあわあ言うもんだから、憲法審査会の幹事懇が伸びたんですよ。だから全ての原因は、民進党と辻元清美委員にあるんですよ」

 これを問題とした民進党は、44名の連名で衆院懲罰委員会に懲罰動議を提出します。これが11月4日午後2時のこと。

 ところが11月18日に辻元議員から足立議員に直接、「議事録から発言箇所を削除してほしい」と申し出がありました。そこで同日、足立議員は三ツ矢憲生衆院外務委員長宛てに訂正を申し出ます。

 しかし発言は訂正されませんでした。なぜか。3週間待ってから足立議員が事務局に問い合わせたところ、「寺田議員が止めている」という返答でした。

 ムカッ!(―_―)!!

 ここで足立議員はぶち切れています。ええ、たぶんそうです。

「辻元議員から訂正しろと言われてしてんのに、なにごちゃごちゃぬかしてんねん!!!!!!」

 この言葉は私の想像です。でもきっと、こう言いたかったにちがいありません。

 そして民進党の寺田学衆院議員を呼び出そうとしましたが、あいにく寺田議員は不在。数回電話しても同じでした。ですから怒りはますますエスカレート!

 あ、でも足立議員はこういう時でも冷静です。ちょうど事務所に顔を出した私に資料を見せてくれ、冒頭のように論理的に説明してくれました。

 そういうところは、さすが京大出身です。「地元では、大学出てるって思われてないねん」と足立議員は謙遜しますが、そんなことはありません。そこはかとない知性が感じられますもん。そこはかとない......。ん?

 ですから足立議員は、民進党を単に「アホバカ」と言っているだけではありません。あの「アホバカ」にどれほどの含蓄があるのか、それがわかれば国会の論戦がもっと面白くなる!!!

 とまでは、さすがに保障できませんけど......。そんなことをしているうちに、寺田議員が足立事務所に現れて、2人は議員室で話し合っていました。

 私としてはずっと待っていてもしかたないので、しばらくしてから再度事務所に行くと、バトルはすでに終わっていたようです。あ、バトルではないですね。話し合いでしたわ。

 結局、決裂したようです。期待を裏切りません。想定通りです。そして午後6時頃のことです。足立議員は思い出したように秘書さんに「何かお菓子あるか?」と聞き、秘書さんから地元のメーカーの菓子箱を受け取って、隣の隣の隣くらい(適当)の寺田事務所に向かいました。

「女性の秘書さんに思わずきつく言ってしまったので、お詫びしたいんですわ」

 いやー、気が利くやないの!でも私なら、ザ・キャピタルのオリガミのケーキの方が嬉しかったりするけど。だって、オリガミのケーキは最強ですもん!!オリガミのケーキをもらったら、何でも水に流す!!

しかし事務所の中は、すでに電気が消えており......。この時はお菓子は渡せずじまいでしたが、果たして足立議員の「心」は、寺田事務所の女性秘書さんに届いたでしょうか?

ちなみに執筆段階で、懲罰動議は取り下げられていないことは確認できていますが、寺田事務所の女性秘書さんに足立議員の謝意が届いたかどうかは未確認です。

Written by 安積明子

Photo by 野党共闘(泣)。 - 学習しない民進党に待ち受ける真っ暗な未来 - (ワニブックスPLUS新書)

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