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警察が前代未聞の大失態?ASKA釈放の裏で何が起きていたのか

TABLO / 2016年12月21日 19時14分

警察が前代未聞の大失態?ASKA釈放の裏で何が起きていたのか

 覚せい剤の使用の容疑で歌手のASKAさんが逮捕され、19日に不起訴処分として釈放されたのは既に周知の事実であるが、筆者はこの逮捕劇は果たして正しかったのか、を問うてみたい。

 ASKAさんが任意提出した尿からは、科捜研が鑑定した結果陽性と判断、それが逮捕の決め手となったのだが、本人は一貫して逮捕か、の報道からブログ、電話インタビューなどで無罪を訴えていた。科捜研の鑑定が間違えていたのであれば、今までも覚醒剤事案を含めて鑑定が疑わしくなる事も考えられる。では、何が問題だったのか?

 それは警察の尿排出時の目視である。

 普通採尿される場合は、警察官が真横に立ち会い、それをきちんと現認するか、録画などが用いられる、だが、今回は自宅での採尿、後ろからの目視であり、それをきちんと証明する事は不可能であったからだ。

 ASKAさんはお茶を入れた、とブログで書いているが、果たしてそれはどうなのか? 昔から覚せい剤の常用者はコンドームなどに入れて他人の尿を用いる古典的な方法はある。その方法を果たして誰から伝授されたのか? 科捜研では陽性と判断を、100歩譲ってお茶であったと仮定する、だが、覚せい剤の反応が出るお茶を居宅に置いている必要性があったのであろうか?

 今回の問題点はまだまだある。採尿された尿が少量であった為に、鑑定で使い果たしてしまった、という事も問題である。ASKAさんは逮捕時から一貫して無罪、弁護士が来てから話す、と言う姿勢であった。この様な様々な角度から判断しても、疑わしきものは罰せず、の理論になってしまうのだ。

 裁判官が一番恐れるのは裁判を引っ繰り返される事である。例えば罪を認めていた人間が無罪を主張して、真犯人が新たに現れる等である。ASKAさんはそれを引っ繰り返す方法があったのであろう、それは即ち現認されていない、と言う事実だ。お茶を入れる?

 正直科捜研がお茶を尿と間違える事は100%あり得ない。それだったらもう一度採尿の為に動くであろう。これは想像であるが、結論として少量の尿を目視されていない場面を予め計算をして任意で提出した、それを鑑定に回したら陽性だったので、警察側も油断して、通常の否認の調べを行っていたと考えられる。

 その内に体内から覚せい剤の反応が出る期間、通常人によって変わるが、5日から2週間位の日にちが経ち、反撃に転じたと思われる。その時に、採尿の提出を求めても覚せい剤の反応は出ない、後の祭りである。つまり、今回はASKAさん側の作戦勝ちで、警察側の負けである。

 ASKAさんはその後のブログでも警察側を気遣ったコメントを寄せているが、これは後からの警察の面子を潰した場合の事を考えて、弁護士等の知恵を入れた書いたものであろう。

Written by 西郷正興

Photo by ASKA 12

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