山口組抗争が飛び火?京都では会津小鉄会が分裂できな臭い雰囲気に
TABLO / 2017年1月24日 19時24分
世の中はトランプ新大統領の話題で独占されている。しかし国内においても、注目すべき事件が水面下で進行しているのを本誌としては見逃す訳にはいかない。市民の安全がかかっているからだ。
分裂した六代目山口組と神戸山口組の代理戦争勃発か、と騒がれていた六代目会津小鉄会の当代を巡ってのひと騒動は21日大安の日に、京都市内の会津小鉄会系の組事務所で、九代目酒梅組組長吉村光男氏を取持人に、新たな七代目に六代目会津小鉄会の顧問であった金子利典氏が就任した。会津小鉄会は所謂名門組織で初代は池田屋事件、鳥羽伏見の戦いに参戦したと記録した記述もあり、歴史は古く老舗の博徒組織である。
では、その名門の会津小鉄会に一体何が起こったのであろうか? 事の発端は先代であった六代目馬場美次氏(現総裁)の引退から起こった内紛である。最高幹部であった原田昇氏(現絶縁)が跡目相続の状を各組織に配布した事から始まった。
原田昇氏は、馬場体制では若頭と言う要職を務めており、順当に行けば若頭とは若衆の長男であり、跡目は余程の事が無い限りは回ってくると考えるのが通常ではある。だが、そこに何が起こっていたのか?
この何か、は山口組の代理戦争である。六代目会津小鉄会の後見人は六代目山口組若頭で現在収監中の高山清司氏だ。その歯車が順調に回っていれば何の問題も無く、跡目も妥当に渡っていたのであろうが、読者の皆様が承知の通り、六代目山口組は分裂して神戸山口組と勢力は二分された。
その片方の神戸山口組の組長であり、四代目山健組組長である井上邦雄氏と六代目会津小鉄会会長の馬場美次氏とは兄弟分と言う深い関係である。一説にはこの内紛に弘道会の下部組織が後押しして、原田昇氏の跡目を無理押しした、と情報が流れている。
弘道会の某幹部と原田昇氏が盃を交わしている為だ、とある人間は説明をした。支援する組織を一つでも増やそうと無理を重ねる六代目山口組が今回のこの騒動の黒幕と言う声が高い。跡目を継いだ金子利典氏とはどの様な人物なのか?
会津小鉄会中核組織であるいろは会四代目であり、馬場体制発足時には若頭と言う要職でスタート、その後副会長、会長代行を務めこの継承時には顧問と言う役職であった。果たしてこの継承でうまくこの京都の名門組織が分裂を避けられたのであろうか。実は話がこれだけでは終わらない。
絶縁された原田昇氏が新たな組織を発足させようと動いているのだ。その盃も月明けに予定されている。それを当然察知している会津小鉄会側では、原田昇氏に加えて新たに2名の再度の絶縁状を送付している。
実際に今回も両組織動員を掛けて待機も掛かった状態であった六代目山口組と神戸山口組との直接対決は免れつつあるが、今後もこの様な代理戦争が発端となり、大きな抗争事件に繋がらない事を祈るばかりである。導火線はどこで火が付くか分からないのである。
Written by 西郷正興
Photo by 烈侠
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