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一般人の僕が職質で暴力団に間違えられました 何を言っても信じてもらえない警官にどう対処する!?|久田将義

TABLO / 2020年5月20日 10時30分

写真

写真はイメージです(撮影・編集部)

 

YouTubeを見ていると、街で職質をかけられ、動画の再生回数を気にしているのか、あるいは純粋に義憤にかられているのか、警官の職質に対抗する動画が散見されます。見ていると、「任意だろ! 職質には応じないからな!」と叫ぶアップ主の大声が聞こえます。確かに任意はそういう意味ではあります。

あと、警官を写す時、警官の抵抗に対して「貴方に肖像権はありません!」と強引に動画を撮影し続ける強者もいます。こうしたセリフは、つけ焼き刃的に言うのは感心しません。よほど慣れている人でないと、職質は回避できないでしょう。結果、応じて自分の無実を証明するしかないのですが……。

職質は誰にとっても嫌なものです。たまに悪質な職質をかける警官も、確かにいます。ただ、僕の経験上、職質を回避するコツはなく、「慣れ」がモノを言うとしておきましょう。あるいは警官さえも陵駕する「人間力」がある人なら、抵抗しても良いかなと思います。僕は、最近は大人しく身体検査に応じるようにしています。

僕は過去「覆面パトを見破る方法」や「ネズミ捕り(スピード違反取り締まり)回避マップ」「警察無線を傍受(アナログ時代)する方法」等々の記事を掲載し、結構ギリギリの路線で攻めていた三才ブックスの『別冊ラジオライフ』編集部などに約3年間勤務していました。

その後「実話ナックルズ」(大洋図書)という、たまに警察官とも折衝する雑誌の編集長を務めた経験もあります。今回、その経験が活きた経験談を書いてみたいと思います。

去年の話ですが、歌舞伎町あたりで警視庁新宿署か四谷署自動車警ら隊の職質に応じました。一人がいかつい中年警官。もう一人は目つきが鋭い若手警官。身体検査に応じている最中、ふと好奇心が湧きました。

「僕のどこが怪しくて、職質したのですか」と。

いかつい警官「目つきと。あと、ほら全体的な貴方の雰囲気で。そうだろ? どこの人間?」

「どこのというと?」

いかつい警官「うん、ほら。歌舞伎町の、か? どこ? A組(ヤクザの組織名)だろ?」

 

参考記事:第二検索ワードは「野菜スティック」 女性に対する醜悪なわいせつ事件を起こした芸能人たち 2019 | TABLO

 

「(僕、意味が分かる)あああー。そういう間違いですか。違いますよ。一般人です」

いかつい警官「(全然納得してくれず)うん、今はね。前か? 前はどこだったんだ?」

どうしても組織の人間にしたいようなので、

「どこがそう見えますぅ?」と僕は不思議に思い、質問攻めしました。

これで時間を取るのも面倒なので、嫌味なやり方ですが「僕の名前をスマホで検索してみてくださいよ」と言いながら、自ら検索してみました。関連で「実話ナックルズ」という雑誌名が出てきました。

するといかつい警官の態度が一変。

「『実話ナックルズ』、私、載った事かあるよ(笑顔)」

「え、そうなんですか。僕、その雑誌、15年前から編集長で今はTABLOというニュースサイトの編集長です」と名刺を渡します。

いかつい警官「確か『ヤクザより怖い警察官』というタイトルを付けられましたよ」と態度を和らげる。

「あ、そのタイトル。覚えています。もしかしたら僕がつけたかも知れません。でも随分前の号ですね」

確か、歌舞伎町でヤクザと警官がもみ合っているのを俯瞰で撮影した写真だと記憶しています。結構、この警察官もイケイケという事ではないでしょうか。

ついでに、その場面を撮影したであろう、カメラマンの一人の名前を出してきたので(G君と言う)

「彼とは同じ歳で、月刊創刊号から仕事してもらっています」

と言うと、

いかつい警官「Gちゃん元気ですか」

すっかり打ち解けてしまいました。

 

関連記事:大麻で逮捕のラッパーに覚醒剤の陽性反応! 裏社会関係者は「目的は快楽」! 一緒に使っていたのは…? | TABLO

 

結局、何も怪しげなモノは出てこなかった訳ですが(当たり前です)、

「お巡りさん……というか警部補とかですよね。警部補もベテランでしょ。間違えないでください。僕のどこがそう見えます? 歌舞伎町が長いのにヤクザの取り締まりをしている人に間違えられるのはちょっと納得いかないですよ」

と念を押しておきました。

いかつい警官「私も長いけど……(また僕をじろじろ見ながら)全体的にそういう雰囲気に見えるんですよ」

と苦笑しながらパトカーに乗っていきました。笑顔でした。

たまたま、共通の話題があったから運が良かったようなものの、任意の職質がそのまま近くの交番まで連れて行かれかねない勢いでした。

テレビの「警察24時」的な番組で職質から薬物所持で逮捕の場面とかを見ると思います。あれなどかなりレアケースでは…? 警官のカンて案外当てにならないな、と思いました。(文◎久田将義 連載『偉そうにしないでください』)

 

あわせて読む:安倍総理が仰天閣議決定「反社の定義は決まっていない」!? 現場の警察官が怒りの声「反社の定義は全警察で掲げてある!」|久田将義 | TABLO

 

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