東京都議選を「こってり系ラーメン」に例えてみた|プチ鹿島の余計な下世話!
TABLO / 2017年7月12日 18時30分
先日、東京都議選の開票速報の番組に出演してきました。いわゆる選挙特番。私は各選挙区の見どころを、わかりやすく野次馬的に紹介するという役割もあった。なので新聞やスポーツ紙、タブロイド紙の選挙情勢の記事をよくチェックしていたのですが、知れば知るほど、なんだかため息が出てしまいそうな選挙区も少なくなかった。
そのひとつが「こないだまで民進党だったのに、いつの間にか都民ファーストの会の公認や推薦で出馬している人」がけっこういたこと。そして公認候補は全員当選という事実。「風」すごい。詳細は以下。
《民進党を離党し、小池百合子知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」の公認や推薦を受けて出馬した候補者が16人いた。》(読売新聞・7月6日)
《公認候補が全員当選する一方、推薦候補は半数が落選し、明暗が分かれた。》(同)
公認候補となった7人は今年の1~3月に離党届を提出した人が中心で、推薦で臨んだ9人は3~6月に離党届を出した現職が中心という。さっさと決断した要領がよい人は勝ったとも言えるし、選挙直前までゴタゴタしていた人はさすがに「風」の恩恵はなかったとも言える。
私が今回注目していたある区でみてみよう。
「民進党公認で出馬準備をしていたが、突如、離党を表明。一転して都ファから推薦をもらった」という候補がいた。
この人の夫は民進党議員で、苗字も夫にあわせて今年改名したのだが、その矢先に民進党を離党したのだ。そうとうなドタバタ。果たしてこの推薦候補も当選するのかと注目していたら......。落選だった。明らかな「風」狙いは有権者にはバレバレだったと言える。
それにしても今回の都議選の結果をみると、負けたのは本当に自民党なのだろうか。2大政党制の醍醐味とは「味比べ」だと思う。ラーメンで言えば「こってり味」と「あっさり味」。どちらもあるべき。でも今回おこなわれていることは「こってり味」の次に「新こってり味」が出てきただけではないか?
似たような味の中で勝った負けたと言われている。長い目で見れば、自民党も都民ファーストの会も同じ鍋にいそうなのに。全体の位置がさらに右にずれただけで、こうなると実際に負けたのはやっぱり民進党なのではなかろうか。
選挙速報でも自民党の負けっぷりが注目されるなか、民進党も「その他」にまとめられていた瞬間があってその現実にも驚いた。
自民・都民ファ以外にも新しい「味」の開発が待たれる。じゃないと選挙特番が盛り上がらないと思うのです。
Written by プチ鹿島
Photo by erykan
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
なぜ自民も、維新も、小池氏も勝てなかったのか…衆院3補選が示す「自民にすり寄る野党勢力」の終わり
プレジデントオンライン / 2024年5月2日 17時45分
-
東京15区補選“大惨敗”でハッキリ…「小池都知事」「日本維新の会」両ブランド凋落と限界
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月30日 14時3分
-
女帝「小池百合子」の命運は?
Japan In-depth / 2024年4月30日 13時3分
-
小池都知事に忍び寄る「政治生命」の危機…目黒区長選で“子飼い候補”落選、公明党もソッポ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月23日 15時28分
-
「与党でも野党でもない候補」は結局、自民党になびく…乙武洋匡氏の「無所属出馬」にみる拭いがたい違和感
プレジデントオンライン / 2024年4月15日 7時15分
ランキング
-
1[深層NEWS]自民離党の塩谷氏「首相の責任はどうなるのか」と改めて批判
読売新聞 / 2024年5月13日 21時36分
-
2選挙の根幹揺るがす つばさの党の悪質「妨害」にメス 警察幹部「看過できない」
産経ニュース / 2024年5月13日 20時12分
-
3「やる気のないのが明白」規正法改正案の条文化めぐり与党足並み乱れ露呈
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月13日 18時12分
-
4救急車が道間違え到着遅延 搬送時に心肺停止の女性は死亡 横浜
毎日新聞 / 2024年5月13日 20時52分
-
5財政状況で子育て支援策に格差 神奈川知事「都が悪いとは言ってない」 小池知事反論で強調
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年5月13日 22時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください