山尾志桜理議員が冒した最も大きな失敗とは...|プチ鹿島の余計な下世話
TABLO / 2017年9月11日 12時13分
さて今回の文春の『山尾志桜里 イケメン弁護士と「お泊り禁断愛」』の記事をじっくり読んで思ったことは「やはり政治家は浮気し放題なんだな」ということ。
山尾氏は週に4回、報道された男性と夜を過ごしたという。ふつう家庭を持ちながらこんなことは無理だ。
しかし政治家の場合は「忙しい」という理由があれば朝帰りも納得だし、事務所で政策の勉強をしているとか、人と会っていたとか言えば周囲もそんなものかと思うはず。そう考えるとそりゃぁ、古今東西政治家は愛人だの別宅だのやりたい放題なのだと思う。
私は政治家はエネルギッシュな人がなるものだと思うので、当然下半身も元気だろうと想像する。エネルギッシュで下半身もやんちゃだが、その旺盛な活力があるから政治家という非常識な仕事もできるはずと考える。
極端なことを言えば政治家の私生活はどうでもいいと思っている。田中角栄の愛人話はその器量を語るときの「オヤジ・ジャーナル美談」とさえなっていたではないか。
では日本ではいつから政治家の下半身話が叩かれる材料となったのだろう。
私の記憶と実感で言うと、宇野宗佑氏である。あの〝宇野首相の愛人報道〟で歴史が変わった。芸者が「指3本で愛人にならないかと言われた」と「サンデー毎日」に告発した記事(平成元年)。
その直後の参院選で「消費税、リクルート事件、首相の愛人」の3点セットと言われて宇野自民党は惨敗し首相は辞任。
あの出来事があってから「芸者でもアウト」という基準になった。平成元年の出来事だから、やっぱり「愛人」「浮気」がマスコミ的にOKだったのは昭和までだったことになる。
ちなみにこのときの「サンデー毎日」の編集長は鳥越俊太郎氏であった。その鳥越氏は去年の都知事選に出馬したときに女性スキャンダル報道の影響もあって惨敗。鳥越俊太郎とは何だったのか。
さて今回の山尾志桜里氏である。不倫疑惑には呆れた。
もちろん「不倫ゆるさん!」「政治家なのに!」という意味ではない。世間では現在「不倫」という言葉がもっともパワーを持っているのに、幹事長内定の夜にホテルで会うという政治勘の無さに呆れたのだ。
ただでさえ若くして脚光を浴びて党内から嫉妬されているだろうに、隙あらば山尾氏の足を引っ張りたい人たちが党内にいるに違いないのに、大きなツッコミのチャンスを与えてしまう。民進党内から容易にツッコまれる人がさらに狡猾な自民党と渡り合えるとは思えない。
私がありえないと思ったのは二人の密会場所が「カジュアルな雰囲気の店内」と書かれたイタリアンレストランだったこと。これはいけない。誰もが行ける場所に行ってどうする。
昭和の政治家のように愛人道もというならそれもよい。しかしそれなら昭和な料亭でしっぽり密会して監視の目を完封すべきなのである。
山尾氏には政治家としての自覚が足りなかった。
猛省してほしい。
《参考資料》不倫の恋の決断 亀山早苗(WAVE出版)
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