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廃炉に向けて絶望な福島第一原発の現場の声「今することがない。燃料棒どうするんだよ」(作業員)

TABLO / 2017年10月30日 19時0分

廃炉に向けて絶望な福島第一原発の現場の声「今することがない。燃料棒どうするんだよ」(作業員)

 小池百合子希望の党代表が脱原発を掲げた。立憲民主党の枝野幸男代表もそうだ。が脱原発の前に福島第一原発の廃炉作業はどうなっているのか。忘れられてはいないだろうか。

 福島第一原発作業員の現場はどうなっているのだろうか。当時、福島第一原発(1F)の中に入っていた人は、県外に逃れたり残って福島第一原発の中で廃炉作業をしたり、除染作業に携わっていたりそれぞれだ。

 除染作業に携わっていた作業員が言う。「双葉町に限っていえば大体、終わったんだよね。だからする事なくて。1Fもうそうですよ」

 その福島第一原発の中に入っている作業員もこういう。「燃料棒を取り出さなければ廃炉にならないじゃないですか。それがいつ、どうなるのか。わからないんです。マスコミはそこを報道してるんですか? 東電も費用がないんですよ。ロボットで燃料棒を取り出そうとしていけど、そんなのどうなるのか分からないでしょ?」と苦笑しながら言う。

 福島第一原発では、いや恐らく他の原発でもAPDを抑えて、外部被ばくを数値的に低くしながら作業をしていた。事故が起きてからでもだ。

http://n-knuckles.com/media/2017/10/30/img/s_%E7%A6%8F%E5%B3%B66%5B1%5D.jpg

 現在、双葉地区では、除染が終わったという業者があり、1F内での作業も燃料棒の取り出しに手こずっており、作業員たちも呆然としている。

 現場作業員たちに再稼働について質問してみた。「うーん」と考えてから、せっかくあれだけの規模で原発を建設しているのだから、やってもいいんじゃないかな。防潮堤をもっと高くするとか。川内原発は検査が通ったわけだしね......」。

 現場の声もわかる。そこで命を懸けて働いてきたわけだから。だから彼らを非難する声は許せない。しかし、僕としては、あの事故で廃墟のようになった小高や原町や大熊町を見ていると脱原発にした方が良いとは思うのである。繰り返すが原発を推奨する、住民や放射線を浴びながらいまだに作業をしている人たちを非難するような歌を作ったり、ほえたりする人には憤りを覚える。それは、作業員たちと意見が分かれていてもである。(編集部)
 

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