『世界中の隣人よ』が大反響 【プレイバック】生駒里奈さん卒業インタビュー 「3期生、4期生に乃木坂をアップデートしてほしい」
TABLO / 2020年6月6日 13時30分
※この記事は2018年3月に公開されたものです。
「デビューがセンター。これが私にとって、人生にとって大きかったです」
昨年2017年にはレコード大賞を受賞。
写真集を出せば出版不況の中数十万部を売る。
東京ドームライブ成功。
と、結成2011年8月に結成されて約6年。アイドル界の頂点に立った乃木坂46。その乃木坂46を支え、「乃木坂46の顔」として活躍してきた生駒里奈さんが卒業を発表しました。生駒里奈さんに話を聞いてみました。
――いままでの活動を振り返って頂きたいと思います。生駒さんというと、まずAKBと兼任されたのは僕らとしてもサプライズだったんですけど、あのときはどんな感じでした?
生駒:あの時は多分、誰かがやらなきゃいけなかったので、それがたまたま私だったということかなと思っています。
――AKB48とはライバルという対立軸でした。生駒さんはすごく馴染んでらしたんですよね。
生駒:そのときは飲み込むのに時間はかかりました。
――割り切るという言い方が正しいかわからないですけどそうなのですかね。
生駒:割り切るっていう言葉が一番わかりやすいですよね。でも自分にとってもやってよかった。アイドル活動×2になるので。高校卒業してからの1年間だったので、大学行く年に何もないのは怖いし、もっと成長したいなって思ってたところのこういう話だったので、そういう意味では自分を強くするためのものでもあるのかなと思って。
――修行みたいな感じですかね。
生駒:そういうようなものですね。
――個人的に去年ぐらいにテレビで48グループとやった『サイレントマジョリティー』のセンター、あれカッコよかったっていうのをお伝えしたかったんですけど。
生駒:兼任以降はコラボの曲とか参加してなかったんですが、私は兼任だけだったんだなって思ってしまってて。そういうのも兼任したからできたことなのかなって、そう思ってもらえたらうれしいなって思います。
――僕は乃木坂イコール生駒さんのイメージがあったんですけど、ご自分で分析されると支えてるポジションみたいな感じですかね。
生駒:うーん……まあ、そういうふうになるのかな。
――兼任というものはアイドル人生においても自分の人生においても大きかったですかね。
生駒:それよりも私は「デビュー時のセンター」がアイドルとしては大きかったです。それを超えることはもうないので。経験として自分がだんだん大人になってきて、仕事として考えられるようになってからはそれぞれの大きさは違います。でもそういうことを感じてやれるっていうのはもう二度とないので、それが私には一番大きかったことです。
――たしかに衝撃的なセンターですもんね。ちょうど『ぐるぐるカーテン』から丸6年で。
生駒:はい、デビューの日(取材時)です。
――感慨深いものはありますか?
生駒:毎年バースデーライブをやってたので、それをやってるとけっこう感じるんです。
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――そして去年、レコード大賞を獲られましたね。賞はあまり意識していなかった?
生駒:『インフルエンサー』ってダンスの難しい曲だったので、それをちゃんとパフォーマンスできたのがすごくうれしかったです。
――ほかに思い出されるエピソードはありますか?
生駒:デビューのセンター以降はずっとがむしゃらにやってきたので、ぜんぜん何も覚えてなくて。ホントここ最近やっと楽しいとかうれしいっていう感情が芽生えてきました。
――必死でやっていて記憶がなかったのですかね。
生駒:デビュー年は必死っていう印象ですね。
――楽しむ余裕がなかった?
生駒:昔はなかったです。
――じゃあセンターってホントに重圧というか。
生駒:重圧ってことではないんですよ。それは各センターの人が周りの人に当てられる言葉が重圧っていうだけで、感じる人もいるかもしれないですけど私は感じてなくて。べつに自分がそこに相応しいから選ばれたわけでもないし、そういうのも含めてすごく怖くて必死でした。
――ところで、「アイドル」と「芸能活動」って違うと思います?
生駒:でも私の芸能活動はアイドルなので、一緒です。
――よくAKBヲタとハロヲタって対立するんですけど、生駒さんって両方から好かれてるんですよね。そう言われてどうですか?
生駒:うーん……。
――よくわかんないですよね、すみません(笑)。楽しいことも苦しいこともあったかもしれないけど、それ全部がいい経験。
生駒:それは全部必要だから起こることなんだなって昔から思ってるので。
――転機があったわけではなく、デビュー当時からって事ですかね。
生駒:そうなんです、きっかけとかもあんまりなくて。だんだんとそうなったり、最初からこういう考え方なので。
――センターじゃなくなった頃からメンバーみんなのことを見られるようになったのかなってなんとなく感じてたんですけど。
生駒:自分がとかじゃなくて、メンバーも1年半過ぎてきたらだんだん余裕が出てくるじゃないですか。それと一緒ですね。
私だけがそういうふうに見られるようになったわけじゃなくて、全員がそういうふうに成長できたってことだと思います。
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――いま期待してるメンバーっていうのは?
生駒:それは3期生全員ですね。1期、2期生は戦友というか。これからの乃木坂を作るのは3期生だと思うので。まだ見ぬ4期生、5期生にも期待して。そういう子たちが乃木坂をアップデートしてほしいと思います。
――4期生、5期生となったら10年とか続くような。
生駒:なるんだったらぜんぜん違うグループになってほしいなって。いろいろなアイドルを見てきたり自分も経験すると、ずっと同じのは絶対に無理なので、アップデートしてほしいですね。変わらないってことは不可能なので。iPhone5とiPhoneⅩってぜんぜん機能が違うじゃないですか、でもiPhoneっていうことには変わりないので。そういうことです。
――めちゃめちゃわかりやすいですね。乃木坂はAKBと比べると人数が少ないじゃないですか。でもすごくまとまり感がありますよね。
生駒:私たちは私たちなりの空気感があるから、この人数だからこそいい。あんまりいすぎてもたいへんだと思うし。
――いまがちょうどいいんでしょうね、あとはアップデートして。
生駒:そうですね。新しい子が乃木坂をアップデートしていってほしいと思います!
――今日は有難うございました。
生駒里奈(いこま・りな)
1995年12月29日生まれ・AB型・山羊座
乃木坂46の一期生。AKB48チームBの元メンバー。
20thシングル『シンクロニシティ』をもって卒業を予定。
(文◎久田将義/写真◎編集部)
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