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歌舞伎町で横行する「スカウト狩り」 “みかじめ料”を払ってないと何が起こるのか?

TABLO / 2020年6月15日 6時30分

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写真はイメージです。

 

歌舞伎町界隈では暴力団関係者による『スカウトマン狩り』が勃発しています。スカウトマンが暴力による制裁を受けているような動画がSNSで拡散されています。

「こちらに来るときはスカウトマンに間違えられないような服着て歩かないとヤバいっすよ」と近隣の友人から警告される程住民は怖がっています。

「暴力団のメンツを潰した」「みかじめ料を払っていない」などのウワサが出ています。真相はさておき、月々顧問料のような形で「みかじめ料」を地域の広域暴力団系三次団体に払って、トラブル処理をしてもらうのが慣わしになっていたのは事実で、用心棒的な役割を果たす人達は「ケツモチ」と呼ばれます。

しかし、支払ったお金相応の対応をしてくれないから幻滅したという話も以前ありました。スカウトマンを兼務するホストも多く在籍した有名ホストクラブXは歌舞伎町の中心部にあり、複数の暴力団の縄張りに挟まれて、しばしばトラブルがありました。

 

参考記事:コロナ感染者を公表したホストクラブ その歌舞伎町『トップダンディ』はどんな店なのか かつての代表は「サンジャポ・ファミリー」 | TABLO

 

「料金を踏み倒そうとする客が、コワモテを呼んで威切り出したので、ケツモチにSOSの電話したんです。その筋同士で円満解決と思っていたんですよ。そしたら、来たのは組員じゃなく身長185センチの週刊誌記者。野球選手みたいな体格をしているとはいえ、役不足です。暴力団員が人材不足だからって、カタギの人が来たらインチキじゃないですか。話がつかないどころか、相手方にナメられて試合終了でした」

とXの元幹部は語りました。さらに、ケツモチに幻滅する出来事は続きました。

「高い会費を払って、ケツモチの忘年会に行ったら、仕切っていたのは、その週刊誌記者でした。『カラオケ歌わないなら、お先に!』とか言って、悠長に歌っていました。安くない金を払って、素人の下手な歌を聴かされて、冗談じゃねーってことになりますよね。ウチらはそれ以来、ケツモチとは絶縁したんです」(Xの元幹部)

歌舞伎町浄化作戦の裏には、メンツを潰されて、カタギにナメられてしまった残念な話は少なくないようです。(文◎鎚鋸多漏)

 

あわせて読む:ソーシャルディスタンス? 関係ねえ! 歌舞伎町で恐怖のスカウト狩り 「15分あればウチは数10人集まるから」 | TABLO

 

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