プロ野球がついに開幕 無観客試合で想定される選手の「袋叩き」 すぐそこにある危険
TABLO / 2020年6月22日 10時55分
![プロ野球がついに開幕 無観客試合で想定される選手の「袋叩き」 すぐそこにある危険](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/knuckles/knuckles_25843_0-small.jpg)
画像はイメージです
6月19日、多くのプロスポーツの先陣を切る形でプロ野球が開幕しました。3ヶ月も待ちわびたファンたちはこの日が来るを指折り数えていたに違いないでしょう。ただし、完全な形ではなく、無観客での開幕です。これまでは歓声で聞こえなかったものが、聞こえてくるようになるでしょう。
そこにあるのは、果たして新しい”楽しみ”だけでしょうか。
無観客で開幕したプロ野球は、超満員の大歓声がないため確かに寂しいものです。けれども、仕方のないことですし、この中で新しい楽しみかたを見つけていく方がよいのも事実。これまで、わずかにしか聞こえなかった打球音や、スライディングの音が圧倒的にクリアに聞こえてきて、プロの迫力を生々しく感じられます。これは、テレビやラジオ各局も「音」にこだわっているため、集音マイクの性能も数も昨年以上になっているのも一因です。
ファンにとって嬉しいのは、プレイの音ももちろんですが、試合中の選手の声が聞こえるということ。これにより、臨場感が圧倒的に増し、女性ファンのなかにはこの声にキュンとくるという人たちも現れはじめています。
しかし、私が懸念するのは、この「声が聞こえすぎる」ということ。
真剣勝負のプロ野球、白熱すればするほど、選手同士の声かけも激しくなることが予想されます。その先には、一般の人が聞くと暴言にもとれてしまうような発言が、テレビやラジオからはっきりと流れてしまうことになるのです。激しい声かけや檄を飛ばすのは、環境や関係性などがあってのもの。しかし、その土壌を知らない人たちの耳にも、簡単に届いてしまうことになります。そうなると、発言した言葉だけが環境や関係性から切り離され、一人歩きをはじめ炎上のタネになってしまう可能性があるのです。
参考記事:現在炎上中 何が起きた!? セブンイレブンで店員同士が唐突に取っ組み合いの大ゲンカ! 動画が拡散され、非難が集中!
私たちはこれまでも、どこかのローカルルールが白日のもとに晒された途端に、世間から袋叩きに合う様子を何度も見てきました。その多くは、たしかに現代にはそぐわない古い感覚や慣習だったかもしれません。しかし、中には世間一般と一律で語れないだけで、その世界にとって大事だったものも存在していたはずです。
たとえばエラーをした若手に、先輩選手が「何やってんだ! ぶっ飛ばすぞ!」と叫ぶ声の、言葉だけを切り取られてしまったら。その2人の関係性を知っていれば、気にすることではないものだったとしても、ヒステリーな油が注がれてしまうと、燃え上がってしますのです。
燃え上がらせる側は、こうしたことが起こると「それを発言しなくても野球はできる」という論調になるでしょう。本当にパワハラに当たるようなものは、批判されてしかるべきであると考えます。しかし、そうでないローカルできちんと成立しているコミュニケーションまでもが、不用意に表に引きずり出されて失われてしまう危険もあるのです。(文◎Mr.tsubaking)
あわせて読む:木村花さん死去後、山里亮太の逃げ足の速さがえげつない 『花が鼻につく』動画を削除 ツイッターも数日で平常運転
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
森川智之 声優の素質に気づいた?少年時代の思わぬ行動「お兄ちゃんの声、よく聞こえるって」
スポニチアネックス / 2024年7月2日 21時57分
-
なにわ男子・藤原丈一郎「普段の声の掛けられ方と全く違う」球場で遭遇したファンとのコミュニケーションとは
モデルプレス / 2024年7月1日 19時43分
-
「歓声で演奏が聞こえなかった」ビートルズの最初で最後の日本公演。わずか35分のコンサート、18歳の沢田研二が『ジョージ!』と叫んだ夜
集英社オンライン / 2024年6月29日 11時0分
-
「障害者スポーツがまだ認められてないことに“なにくそ”という気持ちは大いにある」ゴールボールの佐野優人が視力を失って知った「視力を超えた世界」とは
集英社オンライン / 2024年6月12日 11時0分
-
「可愛い」と褒められたのは…隣の大人気チア 苦笑いの経験も目指す国際交流
Full-Count / 2024年6月10日 7時10分
ランキング
-
1人気ウルトラマン女優、壮絶なコロナ後遺症を明かす「1年寝たきりの日々…死を覚悟した」
スポニチアネックス / 2024年7月6日 16時32分
-
257歳になった元「Mi―Ke」歌姫の31年ぶり名曲熱唱にネット沸騰「相変わらずお美しい!」の声
スポーツ報知 / 2024年7月6日 20時14分
-
3沢田研二、全国ツアー東京公演に妻・田中裕子が来場し会場にどよめき いつもとは違う“センター席”に堂々と座った裏事情
NEWSポストセブン / 2024年7月1日 7時15分
-
4「インティマシー・コーディネーター」起用せず物議の映画、公式サイトから「快楽に溺れ」削除でまた波紋…
スポニチアネックス / 2024年7月6日 21時8分
-
5神田正輝 ABC「旅サラダ」9月28日放送で卒業 97年から27年半出演「支えていただき…」
スポニチアネックス / 2024年7月6日 17時22分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)