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女性が知らない「おっぱいパブ」の仕組み なぜクラスター感染が起きるのかを徹底解説

TABLO / 2020年7月20日 10時30分

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画像はイメージです

世間にインパクトを与えた札幌・ススキノの「キャバクラ」で発生したクラスター。客ひとりを含む12人が感染し、そのほか多数の濃厚接触者にも感染の疑いがもたれるなど、道民に恐怖を与えている。

世間的には「また、キャバクラか」という声も大きそうだが、今回、筆者は実際の業態と世間が思うイメージのギャップに、いささかの関心をもった。

それは、クラスターが発生した店が「キスや密着があるキャバクラ」と報道されたことだ。

関連記事:止まらない新宿バッシングに疑問符 劇場クラスターは誰のせい? 本質を見誤れば一層のカオスを招く

大マスコミが伝えきれなかった事実

遊び好きの男性なら、「それって、キャバじゃなくおっパブじゃん!」と思ったことであろう。しかし、である。風俗通が理屈をこねれば、ことススキノにおいてはキャバクラ=おっパブであって、当該店がキャバクラと報じられることは間違いではないのだ。「じゃあ、(本当の)キャバクラは?」となるが、この場合、当地ではニュークラブという呼び方になる。まず、このローカルルールがややこしかった。

それとは別に週刊誌系やネット記事はともかく、天下の大マスコミ、新聞・テレビがおっパブの詳細を伝えることなどできなかったらしく、単に「キスや密着があるキャバクラ」と伝えた。つまり、本来のキャバクラの姿とは違って報じられたことで、風俗などに関心がないフツーの人たちに、「キャバクラってキスや密着ができるの?」思わせてしまった可能性があるのだ。

いまひとつ、基本的なことだが、今回ネットニュースなどで“おっパブ”というワードを聞いた人のなかには、「そもそもおっパブとは?」というムキも少なくなかったのではないか。簡単ではあるが、そのスタイルと「コロナ禍におけるリスク」を解説しておこう。

いわゆるキャバクラとの最大の違いは、おっパブの場合、女性キャストは客により密着して接客をした上、1時間に数回程度の割合で“サービス”を行う。地方によって、呼び名や過激さは変化するが、オーソドックスのものはキャストが上半身裸になり(あるいは、はだけた状態)、客の男性におっぱいを揉ませる。店にもよるが、そのときキスも可能であり、なかにはおっぱいを吸わせるコもいる。今回の店ではキスもデイフォのサービスに含まれていたようだ。

参考記事:もろ密パーティでもろ出し!? 加藤紗里 胸元が広すぎておっぱいがこぼれそう!

その乳首、消毒してますか?

つまり、男性客と隣席し、おっぱいを揉ませ、キスまでするという、「三つの密」が行われていた。しかも、乳首を完璧に消毒していない限り、前の客が舐めた乳首をそのまま口に含むことになる。正直、これではコロナ感染の確率が高くなるのも致し方ない。

おっパブのリスクが高い理由はほかにもある。もっと直接的な風俗店、ソープやヘルスが原則個室での一対一でのサービスを行っているのに対して、おっパブのほとんどはキャバクラ様式の中~大箱の店内という“ひとつの空間”でサービスが行われている(間仕切りで個室感を出す店もある)。

このように中規模な密閉空間が完成している上に、おっぱいをむき出しにするプレイスタイルが重なることで、より他者の目に触れにくい状況が不可欠となってくる。そのために、照明を暗くしてキャストと客が密着する(ダウンタイムなどと呼ばれる)という知恵を使うのだ。だが、これがまた店側の管理を難しくする側面もあり、コロナ禍においては、不利なサービス形態と言わざるを得ない。

このような状況下、おっパブが生き残る為にはどうしたらいいか? 例えば、密を少なくして屋外での営業にでもすれば多少はリスクが減るだろうが、そんなことをやったら公然わいせつでパクられる可能性が大だ。当事者にとっては厳しい日々が続く。(文◎堂本清太)

あわせて読む:「全従業員が陰性」がお上を刺激!? 「なぜいま?」の疑問を拭えない大阪・店舗型風俗の摘発

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