日大生が大麻で逮捕 実はアンダーグラウンドで若年層に蔓延している大麻ネットワーク
TABLO / 2020年9月4日 8時30分
また日大(撮影・編集部)。
※まず、先にお断りしておくのが、ここでの大麻は「医療用大麻」について、ではありません。
スポーツ界に不祥事が起きました。昨年、大成功を収めたラグビーワールドカップに水を差すような。そして、またも舞台は日大です。
2018年に起きたアメフト危険タックル問題。そしてラグビー部では2020年8月にヘッドコーチが部員の顔に爪楊枝を刺すなどしたパワハラ問題。
今回は大麻です。1月にラグビー部員が大麻所持で逮捕。その友人で自称日大生が新宿区の路上で、逮捕されたというものです。ラグビーファンならずとも、「何という事をしてくれたんだ」と怒り心頭かも知れません。
因みにラグビーW杯直前の2019年、トヨタ自動車ラグビー部員がコカイン所持で逮捕。起訴されています。この時もラグビー関係者らは「W杯の前にどういう事だ」と怒りを露わにしていました。この事件はその後のラグビーW杯、日本の活躍によってほぼ忘れられた形になっています。
「これは実は氷山の一角でラグビーに限らず、スポーツ選手、特に若年層の大麻やコカインは地下で蔓延していると言われています」(週刊誌記者)
関連記事:日大ラグビー部暴行コーチの「ラグビーにかける情熱」報道はノイズに過ぎない! 日大はヤクザが本当に背後にいるのか調査すべき | TABLO
大麻は以前から入手しやすいと言われており、北海道某所などは自然大麻を狩りに、愛好者が夏になるとツーリングするという事もありました。
「入手しやすいというのは、一つのポイントで以前は売人を通してネットワークが出来ていました。有名なのはイラングループでした。が、現在はアフリカやヨーロッパ人が仲介しているケースが見られます」(前出・週刊誌記者)。
また、売人ネットワークを知らなくても、現在はSNSや闇サイトで手に入れるパターンもあります。
・売人ネットワーク
・SNS
という主に二つのネットワークが消費者に与えられた訳なので、蔓延するのも自然の理というものかも知れません。
大麻は、今さら流行っている訳ではなく、30年前から若者の間では愛好されています。暴走族だとシンナー。チーマー、ギャングだと大麻、コカインという何となくの棲み分けが出来ており、大麻を栽培している若者もいました。
「不良は大体、ドラッグに手を出すものですからね。健全な不良は見た事がありません(苦笑)」(前出・週刊誌記者)
2017年、風営法改正のおり、クラブが大麻をはじめ、ドラッグの温床になっているという説がありました。また大麻がゲートウェイドラッグ(大麻から最終的に覚醒剤まで行きついてしまうという論理)ではないかという事も議論されていました。
それに対して、恐らく、少年期に不良文化に接してこなかったであろう、偏差値の高い文化人たちが「クラブはそんなところではない」という論陣を張りましたが、クラブが温床の一つになっている事は、不良少年を取材していれば、昭和の時代(当時はディスコでしたが)から知られているのは取材者なら分かる事。
売る側に目を転じると、大麻は準暴力団(半グレ)のシノギだったのが、現在では暴力団のシノギに変化しています。というより、半グレと暴力団の境目がはっきりしていないのです。
「大麻はここに来て、警視庁が力を入れています。というのも半グレを準暴力団と警察庁が規定してから都内や県ごとに『ここのグループは準暴力団と規定しよう』という動きで取り締まっているからです。準暴の取り締まりには当然、大麻所持についても調べます」(前出・週刊誌記者)
参考記事:中学生の頃から大麻を吸ってきた男(27)が手を出した理由が深刻だった 簡単に入手できるこの国で彼は絶つことが出来るのか? | TABLO
大麻は前記の通り、ディスコの時代から不良少年を中心とした若者に蔓延していました。入手方法が売人ネットワークプラス、インターネットによって普及されています。従って不良ではない、若年層にも広がりを見せているのが現状です。
今回事件を起こした、日大。生徒の数が多い、すなわち母数が多い事から不祥事を起きる可能性が高いとも言えます。が、アメフトの不祥事から始まってラグビー部のゴタゴタなど、さすがに日本大学の体育会に「何か」が起きているのでは、と推測してしまうのも致し方ないのではないでしょうか。
もちろん、真面目に勉学に、恋愛に、クラブ活動にいそしんでいる学生が大半だとは思います。彼ら、彼女らが肩身の狭いを思いをしないように日大幹部は昨年来からの不祥事の根幹を絶やさなければなりません。(文◎編集部)
あわせて読む:日大アメフト部危険タックル問題はなぜ穏便に解決したのか 危機管理学部のあやしげな面々 | TABLO
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