「俺、ジャニーズだよ。知らないの？」 退所の少年隊・植草克秀氏、危機一髪！ 学校内でヤンキーにからまれた過去

写真はイメージです。

「お前誰だよ!?」

「お、俺、植草だよ、ジャニーズの。知ってるだろ。今度、『少年隊』でデビューするんだよ」

「知らねえよ!　コラ!」

トイレに逃げ込んだ少年隊植草克秀氏を、ヤンキーや不良少年隊が追い詰めました。トイレにカギをかけて必死にドアを閉める植草氏。ヤンキーたちは面白がってドアをどんどん叩き、怒鳴りながら威嚇します。一体、植草氏に何があったのでしょうか――。

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ジャニーズ事務所を退所する事になった少年隊植草克秀氏と錦織一清氏。東山紀之氏はジャニーズの柱として残る事になりました。

植草氏は高校は東京都中野区にある、私立明治大学付属中野高校（以下、明大中野）の定時制に通学していました。それはこの頃のエピソードです。

堀越学園、明大中野は昭和当時、芸能人が通う学校として知られていました。明大中野には少年隊以外でも、シブがき隊や男闘呼組などのジャニーズ勢。女子アイドルだと三原じゅん子（現国会議員）、三田寛子、中森明菜といったそうそうたるメンバーが定時制に通学していました。

当時の明大中野生によると、「高校の頃ってみんなヤンチャじゃないですか。だから定時制の芸能人は僕らの格好の餌食でしたね（苦笑）。今となっては悪い事をしたと思っていますが」

明大中野は当時、流行っていたチーマーの発祥校だと言われています（諸説あり）。それ以外でも暴走族の少年や体育会が強い事から荒っぽいと言われていた学校でした。そこに放り込まれた芸能人の少年少女たち。さぞかし辛かったでしょう。

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不良少年たちの習性・特徴として、街中であった芸能人・著名人たちに絡む癖があります。それは今も昔も変わりません。

「悪いやつは大体友達」と歌ったミュージシャンにもある暴走族の人間が「お前なんか知らねえ」と喧嘩を売った“伝説”があります。

「体育会の連中や不良が、学校練習や時間つぶしのために居残っていると、ちょうど定時制の芸能人と会うんですよ」（前出・明大中野生）

シブがき隊でフッくんこと、布川敏和氏もからかわれていました。

「僕らがきつい練習に耐えていると通学路から女子に囲まれてキャーキャー言われながら芸能人が通ってくる訳ですよ。ちょっとイラっとしますよね。で、シブがき隊の三人がバラバラに来たんで、最初もっくん（本木雅弘）に『お、もっくんカッコいー！』と声をかけて、次に来た『やっくん（薬丸裕英）カッコいー！』って声をかけて、最後来たふっくんに『あ、ふっくんカッコわり』とかからかっていましたね。ふっくんは目を逸らして通り過ぎていしまた」（前出・明大中野生）

そんな折、放課後、体育会や不良少年たちがたむろしていた学校内で、「タバコを吸っている芸能人がいる」という情報が流れました。

「行こうぜ、行こうぜ（笑）」。明大中野生が面白がって、その芸能人たちの元へ向かいます。逃げる、その芸能人。

「待てよ。お前！　何タバコ吸ってんだよ！」と追いかける不良少年と体育会生たち。

「吸ってねえよ！」

必死に逃げるその芸能人の少年。そしてトイレに逃げ込むという最悪の選択。ここで冒頭の描写に戻ります。「出てこいよ！」と不良少年たち。

逃げ場がなくなった芸能人の少年はトイレから出て来ます。

「俺、ジャニーズだよ、植草って知らない?」と植草氏。

「まだデビュー前だったので知らなかったですね。だから皆から『知らねえよ』と問い詰められていました。と言っても本当にツメていた訳ではなく。あくまで暇つぶしでした」（前出・明大中野生）

からかうのに飽きた不良少年たちは植草氏を解放し、何事もなかったかのように新宿、渋谷などの繁華街に散って行きました。

「でもすぐ少年隊としてデビューしたんで『本当にジャニーズだったんだ』と思いました。あ、『仮面舞踏会』はいい曲でしたね。ハマりました（笑）」（前出・明大中野生）

その後の少年隊の活躍は皆さん、既知の通りです。ジャニーズ退所の植草氏。今後の活躍をお祈りしております。（文◎編集部）

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