「客」ではなく「コロナの容疑者」『不安だらけの韓国隔離日記』2週間軟禁のリアル

TABLO / 2020年9月29日 10時54分

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韓国・ソウル市の隔離施設(ホテル)で、客室前に置かれた弁当の包み(A氏撮影)

新型コロナウイルスを克服し、世界経済が元の軌道に戻るためには、各国間の自由な往来が不可欠だ。日本政府も10月1日から、新型コロナ対策として取られてきた外国人の入国要件を緩和する。

とはいえ、全面的な緩和はいまだ想像すら及ばないのが現状で、外国からの入国が認められても、一定期間の隔離が求められる。もちろん、これは日本に限った話ではなく、むしろ日本よりもずっと厳しい隔離義務を課している国もある。そのひとつが韓国だ。

今月26日から韓国に出張中の会社経営者A氏(40代、男性)の「隔離日記」を紹介する。連載の第3回目(編集部)。

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韓国政府は新型コロナウイルスの流入防止のため、海外からの入国者に対して14日間の隔離生活を義務化しています。

これは非常に厳しいもので、違反者には1年以下の懲役か1000万ウォン(約90万円)以下の罰金が科せられます。実際に今年7月には、隔離期間中に、8回にわたり居住地を離れた韓国在住の日本人男性が懲役6月、執行猶予2年の判決を受けています。

日本政府も、帰国した日本人を含む海外からの入国者に対して2週間の自主隔離を求めていますが、このような厳しい罰則はありません。

韓国での隔離は罰則だけでなく、ルール自体が非常に厳しいものです。自宅で隔離する人はその敷地から、ホテルなどの指定施設で隔離する人は自分の部屋から、一歩も外へ出てはなりません。私の場合、保健所から指定されたソウル市内のビジネスホテルの23㎡のシングルルームに「軟禁状態」となるのです。

姿なきホテル職員

このホテルはソウル市との契約により、丸1棟が隔離施設として使われています。ネットのホテル予約サイトでは星の数が3.5で、施設は清潔で整っています。普通に泊まるだけなら、いたって快適なホテルだと思えます。隔離施設としても、スタッフの応対はきわめて親切で、決して不快なところはありません。

参考記事:「話がぜんぜん違うじゃん!」いきなり入国不可のピンチ 『不安だらけの韓国隔離日記』2週間軟禁の始まり

しかし、やはりルールの厳しさには圧倒されます。

私は到着翌日(27日)の午前中に、保健所へ行ってPCR検査を受ける予定になっていました。新型コロナ対応の防疫タクシーが8時30分に迎えに来るよう予約し、当日の朝、フロントへ電話をかけました。

私 「5分後に防疫タクシーが迎えにくるので、1回に降りますね」
ホテル職員「車が到着したらお知らせしますので、客室で待機ねがいます」

つまり、隔離対象者が部屋から出ている時間を、可能な限り短くしようと言うわけです。

食べ残しは医療廃棄物

隔離期間中、食事は朝・昼・夕の3回分が毎日提供されます。ちなみに隔離費用は、食込みで1泊10万ウォン(約9000円)です。食事時になるとチャイムが鳴り、ドアを開けると、弁当の包みが部屋の前に置いてあります。その際、ホテル職員の姿を見かけることはありません。

そして当然、隔離期間中は部屋の掃除もありません。

ゴミ類の回収は4日に1度で、この時も職員の姿を見ることはないです。ちなみにゴミ類は、医療廃棄物用のフタ付きの白い容器に入れ、密封して廊下に出しておきます。ゴミを容器に入れる際、弁当などの食べ残しとその他のゴミを分離します。弁当のトレーは軽く洗って乾かして置くことが求められます。

隔離期間中はヒマですから、こういうことも大した手間ではありません。しかしやはり、私は決して「客」ではなく、新型コロナを運んでいるかもしれない「容疑者」なのだな、という気はします。

ちなみに保健所でのPCR検査の結果は「陰性」でした。(つづく)

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