なぜサブカル・人権派のパワハラとセクハラは横行しているのか 「暴力」に触れてこなかったツケ デビューが遅い人間のダサさ|久田将義
TABLO / 2020年10月7日 5時30分
写真はイメージです。
最近、映画配給会社アップリンク(大手が扱わない映画配信することで有名)や、カオスラウンジ(美術グループ)など、サブカルチャーと言われている人たちのパワハラ、セクハラが横行しているように見えます。
アップリンクは代表の浅井隆氏がスタッフに無意味に大声で叱責するなど、精神的苦痛を与えたとして告発されました。カオスラウンジは美術家で代表の黒瀬陽平氏がパワハラを働いた旨をホームページで認めました。
こういった動きを受けて、5日月曜日に新宿歌舞伎町にあるロフトプラスワンで「カルチャーに潜むハラスメントの闇』というトークイベントを開催。出席者は春日太一さん(映画ライター)、ダースレイダーさん(ラッパー)、亀石倫子さん(弁護士)と僕。
そこでの模様はまだ視聴できます(※10月6日現在)https://ssl.twitcasting.tv/loftplusone/shopcart/23371
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暴力とかコワモテというと体育会系のそれが思い浮びます。僕自身も、ラグビー部でしたから暴力こそなかったものの、下手なプレーをすれば先輩に大声で怒られます(当然です)。
が、文化系、サブカルにはそういったイメージはありません。だからこそ意外でしたし、悪い意味でニュースにもなったのでしょう。
亀石弁護士の言った事で印象にあるのが、「セクハラとパワハラは違う」。セクハラは受けた側がそう思ったらセクハラになるといった主旨の発言でした。また、パワハラはしている側が無自覚というもの。これはダースレイダーさんも春日太一さんもそういった発言。
若い頃と同様の態度で接していると目下の人がパワハラと受け取ってしまうというのが、出席者の共通認識でした。
アップリンクやカオスラウンジに共通する特徴は、パワハラ・セクハラをトップの人間がふるったというもの。二人とも周囲の人間にとっては、ちょっとしたカリスマ的存在だったようです。
また、カリスマと呼ばれる人物の危険性も指摘したいと思います。
サブカルの世界同様、セクハラ・パワハラを報じる側のジャーナリズムの世界でもパワハラ・セクハラは横行しています。特に人権派と言われるジャーナリストたち。近年で話題になったのが、フォトジャーナリスト・広河隆一氏です。部下の女性をホテルに呼び出し写真指導と銘打って、淫らな行為に及んだという卑劣な「犯行」です。
これは大事件になりましたが、小さなこういったセクハラ・パワハラは雑誌社を見渡せば見聞きしたりします。立派な仕事をしている人が、実は裏でスタッフ・部下にパワハラ、セクハラをしている、こういった事はなぜ起きてしまうのでしょうか。
例えば、僕が取材してきた裏社会や不良少年の世界では、そういった事は起きません。なぜなら暴力を前提とした世界だからです(暴力を肯定している訳ではありません)。
参考記事:伊藤詩織さんだけではない 女性ライター告白「私も編集長からセクハラを受けました。屈辱でした」 メディアも自らも律するべき | TABLO
サブカル・文化系は暴力から離れた位置に存在しているはず。が、起こるのはなぜか。5日のプラスワンでもあまり話さなかった事で極論を書いてしまうと、少年期からこういった暴力を前提とした世界に触れておかなかったせいではないかとも思います。いわゆる「デビュー」が遅い人間たち(サブカル界でパワハラを起こす人々)。
哀れ。ダサい。卑劣。
こういった、デビューの遅い人間ほど言葉で「キレる」「殺す」「死ね」などの言葉を使いがちです。
これを恥ずかしいと思わない感覚が救いがたく、もしかしたらよほどのショック療法がなければ治らないかも知れまん。暴力を知っている人間は成人してから暴力を振るわない傾向にあります。あくまで傾向ですが、暴力を振るう事のデメリットを少年期から学習しているからです。
サブカル、ジャーナリズムにはびこるパワハラ。特に、カリスマ性を持った人間の振る舞いに僕は気を付けて見てみたいと思っています。小さな教祖が一番危険です。(文◎久田将義)
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