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日本学術会議に関する菅政権の矛盾 “リスペクト”する中曽根康弘元首相の見解をなぜないがしろするのか|プチ鹿島

TABLO / 2020年10月12日 6時48分

日本学術会議に関する菅政権の矛盾 “リスペクト”する中曽根康弘元首相の見解をなぜないがしろするのか|プチ鹿島

自民党の大功労者根中曽根康弘元首相の日本学術会議への見解は…(撮影・編集部)

最近あの政治家が気になります。中曽根康弘元首相です。そう、昨年101歳で大往生した方。このところよくニュースで見かけるのです。まず中曽根氏の合同葬の費用について。

内閣と自民党が今月中旬に予定しているのですが、

《政府が9643万円の予備費支出を決定したことに対し、インターネット上では「費用が高過ぎる」との批判が出ている。》(時事ドットコム10月04日)

二階俊博自民党幹事長は「中曽根元首相は長きにわたりこの国のため、党のためにご活躍いただいた。日本国として、自民党としてできる精いっぱいのことをしてお見送りすることは当然だ」(産経新聞)と語っている。葬儀まで論議になる中曽根康弘という政治家キャラ。

さて次。今度はここで中曽根氏の話題が出てきました。菅首相が日本学術会議から推薦された新会員候補6人を任命しなかった問題だ。

これに対し37年前の答弁が注目されている。

関連記事:菅総理に母校の法政大学が激怒 「断じて許してはなりません」と田中優子総長 総理就任時は「ご活躍を祈念します。以上」 | TABLO

『日本学術会議 昭和58年の政府答弁「形だけの任命をしていく」』(NHK・WEB10月8日)

当時の中曽根首相は学術会議について、

「独立性を重んじていくという政府の態度はいささかも変わるものではございません」
「学問の自由ということは憲法でも保障しておるところでございまして、特に日本学術会議法にはそういう独立性を保障しておる条文もあるわけでございまして、そういう点については今後政府も特に留意してまいるつもりでございます」

と答弁していた。私が矛盾していると思うのは合同葬に莫大なお金をかけて中曽根氏を敬っているのに、中曽根氏のこの答弁は尊重していないことである。

中曽根氏の答弁なんて37年前のことだろ? と言う人はおめでたい。

37年前から続いてきた慣習を破っているからこそ納得いく「説明」が必要になるのである。歴史と向き合う態度を見せなければならないのだ。保守とは普通そういうものだろう。

参考記事:自民党強気 「日本学術会議任命問題?心配していない」(自民党幹部) それよりジャパンライフ事件で隠し玉が出るか | TABLO

ところが今は普通ではないらしい。保守を自認してるらしい人が菅氏の理由なき破壊に快哉を叫ぶ。今もなお任命拒否が説明されてないのに日本学術会議そのものに問題があるというすり替え話に夢中になっている。

もっと総合的に俯瞰的に物事を見たらどうなのだろう、自称・保守なら。

そういえば菅首相は学術会議にかかる「税金」のことを言っているようですが、中曽根氏の合同葬に予備費から出す約9600万円のことはどう思っているのだろうか。

もうハンコ、押しちゃったのだろうか。(文◎プチ鹿島 連載『余計な下世話』)

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