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シャレにならない「ディープフェイク」 ポルノ動画で笑ってられるのも今のうちだけ 誰もが冤罪で捕まる未来が待っている――!?

TABLO / 2020年10月12日 7時50分

シャレにならない「ディープフェイク」 ポルノ動画で笑ってられるのも今のうちだけ 誰もが冤罪で捕まる未来が待っている――!?

画像はイメージです

10月2日、警視庁と千葉県警はアダルト動画に映っている人の顔をAIによって芸能人の顔にすり替えた「ディープフェイクポルノ動画」をインターネット上に公開したとして、男性二名を逮捕したと発表しました。

いずれも罪状は名誉毀損と著作権法違反の疑いということで、このケースの逮捕は初ということです。

逮捕された大学生の林田拓海容疑者とSEである大槻隆信容疑者は昨年2019年12月から8ヶ月ほどにわたり、約400本の加工動画を自身で運営するサイトにアップロードしていたようで、80万円以上の収益を得ていた模様です。

この逮捕は話題になり、ネット上でも様々なコメントが飛び交いました。しかし、ほとんどの報道やSNSで、「ディープフェイク」そのものの可能性について言及するものは少なく、真の恐怖を国民はイマイチ理解していないのではないでしょうか。

関連記事:このような「フェイク』が現状まかり通っています 井ノ原快彦や羽鳥慎一もグルなのか!? 24時間テレビのねつ造番組が悪質すぎる! 過去の反省なきままコロナ禍で番組強行 | TABLO

これは有名な「ディープフェイク」動画で、オバマ前アメリカ大統領が話しているものですが、顔を差し替えている…ということに初見で気付いた人はどれだけいるでしょうか。動画の中のオバマ氏は、「トランプ大統領は救いようのないマヌケだ」と語っているのですが、“動いている人の顔を差し替える”という技術はここまで上がっているのです。しかも、これは2018年初頭に公開されたものです。

ポルノ動画に使用されているうちは、まだ笑えます。が、インターネットが飛躍的に発展した背景には「エロ動画をタダで見たいから!」という心理があったように、エロに利用され始めたら要注意の合図なのではないかと思うのです。

例えば、今アメリカでは大統領選をやっていますが、どこかものすごいタイミングで、相手陣営のスタッフが不正をするようなフェイク動画がばらまかれたりしたら……。強い酒で眠らされた政治家が、その後記憶にない女性との性交動画が勝手に作られ脅しに使われたら……。聖人君子だと思われていた政府重要ポストの人間の淫らな私生活がフェイクとして作られて公開されたとしたら……。

素晴らしい映像作品を創るために開発されたツールが悪人に利用されたために、たやすく世の中に混乱を起こし、人々を惑わすことになってはしまわないでしょうか。

参考記事:マスコミでは「フェイク」ばかりが放送されています 「俺たちはネタにされたのか」 24時間テレビの震災追悼ねつ造企画に原発作業員が怒り 『朝日新聞サンゴ記事』級の失態 | TABLO

しかし、それよりももっと恐ろしいのは、「権力によるディープフェイクの利用」です。

これだけ高精細に他人が喋っていたり、動いているように見せることのできる技術です。やろうと思えば「犯人をでっち上げる」ことが可能になります。

もしも、どこかの国の「検察」や「警察」が、あいつを逮捕したい、あいつを犯人にしたい、と犯罪を犯人ありきで考えるようになってしまったら……。

国民を評価性にして、点数の低い人間からいわれのない罪を着せて刑務所にぶち込んで淘汰させるなんて考えを持ち始めたら……。

あなたは、ある日突然、犯罪者として逮捕されるかもしれません。

今回は、警視庁と千葉県警が合同で「ディープフェイク」を使った犯罪者を洗い出しました。これは、お手柄、といったところでしょうか。今後も、このような摘発を増やしていって、ディープフェイクを根絶してほしいものですが……。(文◎編集部)

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