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演出家・松尾スズキが『少年の性の悩み』に答え読者が紛糾 気に食わない回答を外野が叩く…これでは語る人がいなくなるのでは?

TABLO / 2020年10月17日 9時30分

演出家・松尾スズキが『少年の性の悩み』に答え読者が紛糾 気に食わない回答を外野が叩く…これでは語る人がいなくなるのでは?

写真はイメージです

俳優で演出家の松尾スズキさんが、同性を好きになったと悩む学生に『性が混乱している時期』『僕は踏みとどまって立派な女好きになりました』などとコメント。同性愛を“気の迷い”として扱うような姿勢に、ネット上で「同性愛を克服すべきもの扱いにしてるの最悪」「不誠実にも程がある」といった声が相次いでいます。

問題となっているのは、報誌『BRUTUS』(マガジンハウス)にて、同性を好きになったという男子中学生が寄せた悩みへの回答でした。相談の内容は『小学生の頃から仲が良かった男友達をどんどん好きになる』『恋愛として、です』といったもので、『友情関係を続けていきたい』『気持ちにどう踏ん切りをつけたらいいと思いますか?』などといったことがつづられています。

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これに対し、松尾さんは『淡い同性への共感っていうのは、性が混乱している時期にはありますよね』と切り出し、『そこで踏みとどまるか、とどまれないかなんですけど、僕は踏みとどまって立派な女好きになりました』などとコメント。気持ちに踏ん切りをつけたいという学生の思いに対しては『今後どうなるかはわからないから、そこは決めちゃわない方がいいと思うけど』としつつ、『どれだけその子を思ってオナニーできるか、そうやって肉欲に昇華して踏ん切りがついたりしないかな』とコメント。

そして『肉欲に昇華できないことがわかった瞬間に踏ん切りがつくのかもしれないし、どんどん深みにハマるのかもしれない』とし、『好きな感情をみだらな思いにシフトして乱して汚してしまうとか、踏ん切りつけたいなら、それくらいのことをやってもいいのかなと思いますね』などと語っていました。

こうした松尾さんの回答が不適切だとして、批判の声が殺到しているようです。ネット上では「松尾スズキ盛大に見損なった。脳味噌がいまだに昭和の人だった」といった声をはじめ、

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「肉欲とか…昇華できないとか深みにハマるとか…同性を好きになる気持ちを“気の迷い”と言わんばかり」

「松尾スズキもだが、編集者は何でこれを載せて平気だと思ったんだよ…。雑誌の編集者なんて普通の人より世間の流れに敏感なもんなんじゃないの?」

「いや酷い。相談者ははっきりと“恋愛”と認識してるのに (この認識に至るにも色々葛藤したろうに)、“同性に共感するのは性が混乱している時期にはありますよね”ってアンタ。不誠実にも程がある」

「ナチュラルに異性愛>同性愛の価値観を前提にして、同性愛を克服すべきもの扱いにしてるの最悪だな…」

「この子の相談“淡い”とかいう段階じゃない。きっと苦しくて仕方ないのになんだこれ。俺なら余計に傷つく。うまく乗り越えてくれる事を祈るだけ」

などといった声が寄せられていました。 “気の迷い”を前提としたアドバイスは多くの人に不快感をあたえてしまったようです。

しかし、そこはやはり百戦錬磨の松尾スズキさんです。単に昭和のオヤジ的発想で安易に語ったのではないではないか? と真意を探る向きも見られました。中には「踏ん切りをつけたいと質問者が言ってるのでそれに沿った回答をしてるだけでは?」といった意見も。

自分の期待する答えでなかっただけで批判するのも古い手法ではないでしょうか。大事なのは相談者の少年にとってどうだったのか? ということだと思いますが…。(文◎編集部)

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