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一人でラーメン屋に入った時、かかっていて欲しいBGM、勘弁して欲しいBGMベスト3

TABLO / 2018年6月11日 11時30分


 以前、上司がこんな事を言っていました。「ジャズがかかるラーメン屋って嫌いなんだよね」。フィリピンパブ、タイパブと焼肉をこよなく愛す上司の言葉に、「この人らしいな」と納得しました。ラーメン屋のBGMについてはあまり考えていなかったですが、例えば「富士そば」には演歌、というように「ハマるラーメン屋のBGM」というものがそれぞれ、あるでしょう。という事で独断でラーメン屋にかかって欲しいBGMをセレクトしました。

三位 無音(客のラーメンをすする音「ズーッ」)

 考えてみれば、戦後屋台から流行したラーメン屋です(明治の浅草の来々軒が元祖という説がありますが)。その頃はせいぜいラジオがかかるくらいで、ほとんどが、無音。BGMは客がラーメンをすする音だったのではないでしょうか。ラーメンとラーメン屋の雰囲に溶け込む事が出来ます。

二位 ラジオの深夜放送

 深夜に食べるラーメンは「〆」か「とてつもなく腹が減ったので思わず近所まで来ちゃいました」というパターンだと思います。夜中に一人で食べるラーメンの至福感。「今、この時間は俺だけのもの。俺だけの空間」にどっぷりと浸りましょう。一杯くらいだったらカロリーの事とかどうでもいいでしょう。
 そこにはやはり、一人で中学のころ聴いたANNや大人になってタクシーを利用してから耳に入るようになったNHKラジオ深夜便が落ち着きます。

一位 プロ野球中継 高校野球中継

 テレビからアナウンサーの「マウンド上はピッチャー菅野」という声が聞こえてくるだけで安心感を与えてくれます。同時に、日中に限られますが「高校野球」も金属バットでしか出せない「キン」という打球音が聞こえると思わず、テレビの画面に丼から目が移ります。


 では反対にかかって欲しくないBGMをこれまた独断でセレクトします。


三位 ヘビメタ・パンク

 ラーメン屋に限らず、食事する際に最も適していないジャンルです。「こだわりの店主」というのがたまに、こういったBGMをかけているようですが、「そこにこだわっても」という気がします。その店に入らなければいいだけの話ですが。とは言え味が抜群に美味かったら、BGMを我慢してでも入ってしまうかも知れませんね。

二位 クラシック

 たまにフランス料理店でかかっていますが、「落ち着いて食べさせる」という目的があります。が、本来、ラーメン屋は麺が伸びるのは避けなければならないので、さっと食べて、さっと勘定を払うというのがカッコいいと思っています。いわゆる、ファーストフードです。じっくり腰を落ち着けて食べるスタイルではないのです、ラーメン屋は。クラシックで落ち着いてしまって食べる雰囲気も何だかなあと個人的には思います。

一位 ラヲタのうんちく

 この「BGM」何とかして欲しいです。
 以前、「ラーメンの鬼」佐野実さんの「支那そば屋」のドキュメンタリーが放送されました。客が食べ終わった後、手を合わせておがんでいるシーンが映し出されました。佐野さんには何の罪もないですが、こういう客が来る事自体、店にとって迷惑でしかないと思いました。「せめて、その場ではなく店を出てからやれよ、宗教か」と引きました。
 また、食べ終わった後カウンター腰の店主と「これって昆布の味が負けているよね」とグタグタ、討論をしかける客。常連なので相手にせざるを得ない店主。「そうですね、今度醤油を変えてみますよ」と隣でやられて、ラーメンが美味くなるはずがないですね。


 その場でやられてもムカつきますが、以前食べログで有名店を酷評してる人がいました。「自家製麺ではない。こういう店は私はラーメン屋ではないと思っている。スープ屋と呼んでいる」と多分、そのレビューを書き終えた後、海原雄山になったかの気持ちなのでしょうが、「バカ」と思いました。
 じゃ、寿司屋はウニは殻から剥かなければならないのか。加工されてくる箱ウニを使うと(というか一流店のほとんどは箱ウニ)ダメなのかという話です。

 このように私的ベスト1は「野球中継」。ワースト1は「ラヲタのうんちく」でした。あくまで「一人でラーメン屋に入った時」という限定された環境です。異論もあるかとは思いますが皆さんの意見をお待ちしております。(文◎久田将義)

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