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坂口杏里の「転職」によって脚光を浴びたデリヘル そんな無店舗型風俗が20000店を超えた!?

TABLO / 2018年7月4日 17時30分


 先月、歌舞伎町の高級デリヘルに転職したと、一部マスコミで報じられたタレントの坂口杏里。AVデビュー、借金騒動からの恐喝逮捕、そして風俗と流転を続ける彼女の人生は、タレントという"病"を象徴しているようにも見え、実に興味深い。

 その坂口が転職したデリヘルは「K」という店で、通常60分2万7000円というからまさに高級という名にふさわしいだろう。もっとも、坂口の場合は「タレント料金」で、巷間伝えられているところによれば一桁違う額とも言われている。腐っても鯛......ともいうが、需要があればなにより、だ。

 さて、風営法の改正で、デリヘルのような業態が無店舗型性風俗特殊営業として届け出が可能となって以来、風俗業界の王道となった感もあるデリバリーヘルスだが、ここにきて急速に二極化が進んでいる。一方は、坂口が転職したような高級、それも超がつくような高級店、そしてもう一方が値段をウリにした格安店である。

 特に格安店に関しては、そのディスカウントぶりはとどまるところを知らず、なかには30分3900円という激安店もあるくらいだ。まあ、3900円はレアケースではあるが、いまや1万円を切る店も珍しくなく、タイムサービスなどはまるで安さを競う通販のような様相だ。言うならば、風俗デフレを起こしているワケだが、それにはもちろん、理由がある。

 最大の理由は、なんと言っても無店舗型性風俗特殊営業の届け出が可能となってからというもの、文字通り猫も杓子もと言った感じでデリヘルが増えたことにある。警察の関連団体によれば、全国のデリヘルの数は約20000店をゆうに超えるとも言われている。俄かには信じられない数で、今年、2月調べの国内コンビニ主要8社の店舗数が、55395ということを考えれば、その異様さがわかることだろう。
 もし、"見えない"無店舗型じゃなく"見える"店舗型だったら、コンビニの半分弱の数のヘルスが街に林立している状況なのだ。言うまでもなく、適正店舗数を超えており、過当競争に陥っている。

 格安デリヘルの悩みは、過当競争だけにとどまらない。ここ5〜6年で「援デリ」という派遣型管理売春が認知度を高め、デリヘル業者のライバルとなりつつある。このようなタイトな状態だけに、格安デリヘルに勤務する社交たちのなかには、お茶を引く(客がつかない)子も珍しくなくなった。実際、筆者の知己のデリヘル嬢は、ここ数年、客数が減ったことを嘆いてデリヘル嬢を引退し、いまは「直引き」の個別営業に切り替えている。もちろん、直引きのリスクの高さをわかった上でのことだ。

 このような格安デリヘルの窮状があるからこそ、逆に特化した高級デリヘルが成り立つのだ。格差が少ないと言われた風俗業界だったが、いまはくっきりと格差が浮かび上がっている。嫌な時勢になったものだ。(取材・文◎鈴木光司)

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