オウム真理教教祖・松本智津夫死刑執行 上祐史浩氏がまだマインドコントロールされている疑惑
TABLO / 2018年7月7日 11時26分
1995年に発生した地下鉄サリン事件への関与が深い、オウム真理教元幹部6人の死刑囚と首謀者であり、教祖である麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚の執行が法務省より発表され様々な意見が日本はもとより世界を駆け巡っている。
元オウム真理教信者への取材や個人的触れ合い、そして上祐史浩氏とのイベントを定期的に行っていると、マインドコントロールについては良く尋ねられることがあるため、この機会に先んじて取り上げてみたい。
題材は上祐史浩氏がまだマインドコントロール状態にあるのでは、またはそれを隠しているのではとする疑念についてだ。
同様の質問をぶつける方の多くは、上祐氏を始めとする脱オウムを掲げる元信者に、オウム真理教と麻原彰晃の全否定を求めている。
「100:0」だったものを「0:100」にしない限り認めないという極論だ。
これはハッキリ言って、彼らに「逆洗脳されろ」「何故、逆洗脳されていないんだ」と言っているに等しく、全く解決の道筋からかけ離れたものである。
冷静に様々な世間の意見やニュースとして提供される情報を取り入れながらも、教団の意見や主張にも理解が寄せられるというスタンスこそが洗脳の溶けた、マインドコントロールから離れた状態であり貴重な意見の持ち主となるはずなのだが、これらは現在まで"不謹慎"として封殺されてきた。
もちろん元信者や幹部たちも見事に空気を読み、当たり障りの無い発言や全否定発言に終始する。
これを眺める世間の人々はそれでも彼らに訝しげな目を向けながら、一応は踏み絵が踏まれたことに対してそれなりの満足を得て背を向ける。
彼らを信頼することもなければ社会に受け入れることもないのだ。
この不毛なやり取りからそろそろ離れ、今も苦しむ被害者や命を落とした被害者の遺族に配慮しながらも、冷静にオウム真理教を考察する空気が生まれることを願いたい。(文◎二ポポ)
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