「1時間降水量50mm以上の年間発生回数」というデータが指し示す、最近10年間の恐ろしい数値

TABLO / 2018年7月13日 13時43分

 6月末から7月頭にかけて記録的な豪雨が西日本を襲い、死者170人を超える大災害となりました。正直なところ、6月末に大雨のニュースが伝えられたときには、「関東は梅雨明けしたのにな~」くらいの印象でサラッと流していた記憶があります。それが日を追うごとに被害が拡大していく状況をニュースで目にして、改めて「大変なことになっている」という認識を持ちました。

 多くの人にとって、「雨」は日常的な自然現象という認識があるため、地震などと違って危機意識が薄いように思います。とくに、これまでに大きな水害が比較的少ない地域に住んでいる人にとっては、今回の西日本豪雨についても対岸の火事と考える人がほとんどではないでしょうか。
 筆者自身、幸いにも深刻な水害を体験したことはなく、現在も水害の少ない東京在住ということもあって、いまひとつ「水害」というものがピンときませんし...。しかし、「今まで大丈夫」というのは何の根拠もないんだよな、と改めて考えさせられました。

 実際、日本における「豪雨」は年々増加傾向にあります。「グラフ1」は気象庁のアメダスによる「1時間降水量50mm以上の年間発生回数」のデータで、最近10年間(2008~2017年)の年間平均は「約238回」、統計期間の最初の10年(1976~1985年)は「約174回」と約1.4倍に増加。そして、1976年から2017年にかけての平均的な変化傾向(長期変化傾向)も右肩上がりで増加しているという結果になっています。


 また、「表1」は1970年から2018年にかけて、死者が発生するような大規模な集中豪雨をまとめたものです。1970年からの30年間に比べると、2000年代に入ってからの約19年間の災害数は圧倒的に多いことがわかります。台風の影響を受けやすい西日本がめだち、関東地方は少ない傾向にありますが、それだけに大きな豪雨災害に見舞われたときの被害が大きくなりそうで怖いですね。


 ちなみに、2015年に「水を考えるプロジェクト」が、全国47都道府県の4700名(男女各都道府県50名ずつ)を対象に防災意識のアンケート調査を行っています。「表2」は「災害対策をしているか」という質問に対して、「とくに災害対策を実施していない」と答えた割合が多い都道府県を上位としたランキングですが、自然災害が多いと言われている九州地方の都道府県が上位の半分を占める結果に...。まあ、1位の佐賀県は地震、水害ともに全国的にみても少ない傾向にありますが、ほかの上位にいる都道府県は結構な水害に見舞われている地域で大丈夫なのか心配になってしまいました。


 あと、漏れ聞いた話ですが、大きな水害に見舞われた地域では、被災後に「家の保守点検」を装った詐欺行為が増えるのだとか。災害への対策は災害が起こる前はもちろん、災害が起こってからも重要ということになります。
 何はともあれ、今回の災害をきっかけに、改めて自分の災害対策を見直さなければ、と思った次第です。(文◎百園雷太)

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