コロナ第三波 集客困難なライブはどうなるのか 配信チケットを発売 それでも足を運んでくれるお客さんの有難さ
TABLO / 2020年11月13日 6時30分
写真はイメージです。
スポーツ紙が大好きな私ですが、ふだん野球とか相撲とか芸能とかゴキゲンな話題を報じるスポーツ紙が一面で違うことを報じているとその深刻さを余計に実感したりします。
本日(11月12日)の日刊スポーツの一面は『第3波』と大きく書いていました。もちろん新型コロナウイルスのことです。
一昨日には社会面で、『蒲田の「トランプ・タワー」小林オーナー トランプ氏に「撤退勧告」』(10日)とゴキゲンな”スクープ”を書いていたのとは様子が違います。
あの記事は大田区蒲田駅の近くにある賃貸マンション「トランプ・タワー」のオーナーが、敗北を認めないトランプ大統領に「引き際は武士らしく」と勧告するというものでアメリカ大統領選以上に混沌としていました。こういうのを楽しめるかどうかで読者は心の余裕さをセルフチェックできます。スポーツ紙はそういう意味でも便利。
しかしコロナ関連はいつも現実に引き戻されます。
《国内で11日、1547人の新型コロナウイルス新規感染者が確認され、過去最多に迫った。1500人超えは8月以来。大阪など1日当たりの感染確認が過去最多となる府県が相次ぎ、東京も約3カ月ぶりに300人を超えた。日本医師会の中川俊男会長は「第3波と考えても良いのではないか」と言及。》(日刊スポーツ11月12日)
記事の最後は『国民1人1人のさらなる意識強化が求められている』なので、私たちはこれまでの対策と心がけを冷静におこなうだけ。
参考記事:新型コロナワクチン開発は「まだか」と焦ってはダメ 薬害エイズ問題の二の轍を踏むな|中川淳一郎 | TABLO
それにしてもエンタメはどうなるのでしょう。
私の話で言うと、千人クラスの会場で毎年すぐ売り切れる番組ライブがあるのですが、今年は大阪や名古屋公演の観客の出足は遅かった。お客さんの身になればそれも仕方ないことです。
先日、『満席、やっぱり不安?』という記事がありました(朝日新聞10月31日)。
大規模イベントの緩和に向けて観客を満席近くまで入れる「実証実験」が横浜スタジアムであったのですが、収容人数の8割で行う予定が5割程度しか観客は来なかったという。そりゃそうだろうなぁと思います。
最近のエンタメ界ではライブをおこうなう際は「配信」チケットを併用する場合が増えています。このスタイルは暫定的なのか、新しい様式として今後も定着するのかそれも予測不能。とにかく目の前のライブを確実にこなしていくという感じです。
ですので配信チケットを発売しているライブでも会場に来てくれるお客さんは本当に嬉しい。
あと、当たり前ですが目の前に観客がいるとこちらは張り切る。無観客ライブよりもリズムは当然アップする。今日はわざわざ来てよかったと満足してもらおうという使命感もある。そんな「当たり前」を再認識できるのも会場に足を運んでくれるお客さんがいるから。
そういえば現役時代に満員の観客の中で燃えに燃えていたという長嶋茂雄さんがもし「無観客」試合のなかでしばらくプレーしたら成績にどんな影響があったのだろうか。そういう妄想実証実験も気になる今日この頃です。(文・プチ鹿島 連載「余計な下世話」)
あわせて読む:「彼らにとってはパリ五輪が本番なんです」 IOCが来年の“東京開催”に執着する理由 “無観客”なら900億円の損失 | TABLO
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