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歌舞伎町の客引きも大変だな、こんな暑い中で一生懸命に声をかけて......とは思わないように注意!

TABLO / 2018年7月17日 15時55分


 気象庁が全国各地で高温注意報を出していることでもわかるように、今年の夏はひときわ暑い。特にアスファルトの照り返しがある都心部では42、3度になることもザラで、酷暑を通り越して生命の危険を感じるほどだ。そんなキケンな路上にもかかわらず、熱心な活動を続けている人たちもいる。繁華街で増え続ける客引きたちだ。

 ここ数年、特に歌舞伎町では客引きの数が増え続け、夕方過ぎのさくら通りや東通りなどでは、客引きの波をかき分けて歩くような塩梅である。言うまでもないが、そのほとんどが "ぼったくり"店への水先案内人であり、彼らの手中に落ちればケツの毛まで抜かれる。

 客引きの増加は、情報化社会と言いつつも、彼らに騙される人が多いことの証左なのだが、一概に被害者のことを情弱と切り捨てることはできない。なぜかと言えば、客引きもあれこれと実に多様な小細工を施しているからである。

 現在、歌舞伎町で行われている客引きの手口をかいつまんで紹介しよう。そのひとつは、「公認」「紹介業」などを名乗り、かつそれらをあらわす"証明書"を携帯しているパターンだ。正直、なぜこのような子供だましに......と思えなくもないが、もっともらしい肩書に弱い日本人の特性を巧妙についている面もある。

 彼らは、組合であるとか、振興会であるとか、実際に存在する歌舞伎町の団体などから公認を得ていると称して証明書を提示する。もちろん、客引き自体が違法であり、そのような行為にまっとうな団体が公認を与えるハズはない。こんな場面に遭遇した場合、いかにもっともらしい肩書であったとしてもスルーするのが基本だ。

 もうひとつのパターンは、ここ十年来変わらない"案内所関係者"を名乗る客引きだ。歌舞伎町には、性風俗やキャバクラなどの店舗に、時には割引なども付与して案内する「風俗案内所」が散在している。誤解のないように言うならば、これらの案内所はほぼ優良店紹介所であり、安心して利用できる場所だ(すべてではない。為念)。それだけに、初心者ほど案内所という言葉に安心してしまう傾向があるのだ。

 基本的なことだが、案内所が外に出て客引きをすることなく、また仁義の問題から案内所の前などで客引きは商売ができない。つまり、安心に案内所を利用したいなら、その店舗に入り、かつ彼らが紹介した店のみに行くことが大切だ。

 しかし、である。敵もさるもので、最近は案内所から出てきた客を狙う客引きもいて、その際は、「姉妹店ならもっと安くなる」などと巧言を弄してぼっくり店へ誘導するケースも見られる。これなどは明らかに業界の仁義に反していると思うのだが、暴排条例でヤクザの威光が届かない分、より悪質で仁義にもとる商売が横行している側面もあるのだろう。いずれにしても、歌舞伎町の客引きは「仁義なき戦い」に突入しつつある。身を守るためには、より正確な情報を得る努力をするしかないのだ。(取材・文◎鈴木光司)

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