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「バラバラ切断遺体にしなければならない」 俳優の細川茂樹さんを脅した46歳・職業引きこもり

TABLO / 2018年7月20日 8時0分


 兵庫県西宮市在住の岡田大樹(裁判当時46歳)は大学卒業後、派遣社員や警備員などいくつかの職を転々としていましたが、平成23年頃からは無職のままで実母と住む実家で引きこもり生活をしていました。お金は親からおこづかいを貰っていました。

 もう一度書きますが、彼の年齢は裁判当時46歳です。

 親子間でコミュニケーションは取れていたようで、母は何度も仕事を探すように彼に言いましたが、
「行っても受け入れてくれない。」
「自分に合う仕事がない。」
 などと言って仕事を探そうとはしませんでした。健康状態には何の問題もなく、選ばなければ仕事はいくらでもあったはずです。

 彼が家に引きこもって毎日やっていたこと、それは彼が運営していたブログの更新でした。

「毎日のようにブログを更新してました。はじめは好きなことを書いていたけど、毎日更新するのが目的のようになっていきました。ブログがやめられなくなり、閲覧者数が減らないように焦りを感じていました。それでだんだん人の注意を惹くようなことを書くようになりました」

 彼の言っている『注意を惹くようなこと』、それは芸能人などの有名人に対して危害を加えることを仄めかすような記述です。彼のブログには、有名人の名前を挙げて『殺す』『硫酸をかける』といった過激な言葉を投げかけている記事がたくさんアップされていました。


伝家の宝刀「誰でもよかった」


 裁判の中で話す時にはずっとうつむいて小さな声でボソボソと話していた彼でしたが、弁護人に「そういう、人に危害を加えるようなことを書いた内容の記事で、実際に閲覧数って上がったの?」と聞かれた時だけ、
「はい! 上がります! 上がったことあります!」
 と顔を上げてハキハキと大きな声で答えていたのが印象的でした。

 以前から彼は注目を集めるために自分のブログだけでなく、有名人のブログのコメント欄にも脅迫めいたコメントを書き込んでいました。
 そして平成30年3月16日、芸能人の細川茂樹さんの公式ブログのコメント欄に、
『バラバラ切断遺体にしなければならない』
 と書き込みました。
 これを見た細川茂樹さんは警察に通報しました。彼は自身の携帯電話から書き込んでいたので身元はすぐに判明し、脅迫罪での逮捕となりました。

「もちろん実際に危害を加えるつもりはなかったです。細川茂樹さんのブログに書いたのは、たまたま目にとまったからです。細川さんを好きとか嫌いとかの感情はなくて、誰でもよかったです」

 こんな理由でターゲットにされた被害者の細川茂樹さんが可哀想で仕方ありません。


親からおこづかいを貰って生活


 彼が有名人のブログにコメントを書き込むようになったのは平成29年2月ころからのことでした。
「書き込むたびに後悔していた」
 と、心にもないウソをついていましたが、やめようと思ったことはなかったようです。
「毎日、好きな記事を書きたかったです。その中で注意を惹くような、世間を騒がせるようなことがしたかったです」
 その言葉通り、彼は世間を騒がせました。といってもほとんどこの脅迫事件は報道されませんでしたが。
「毎日ブログを書いていて、そちらに専念したいという気持ちもあった」
 という理由もあって職にも就かず、親からおこづかいを貰って生活していた彼の希望は叶えられたのです。

 彼はブログについて、
「様々な記事をたくさんの人に読んでもらうことは自分にとってかけがえのない喜びです」
 とその熱い想いを語っていました。

 今回の逮捕されたこともあって、今後のブログ運営に関しては、
「時間を絞って書くようにして、更新頻度も少し落とします」
 という方針を打ち出していました。また有名人のブログへのコメントは、「もう脅迫はしませんが、ある程度は続けていきたい」そうです。

 検察官のみならず、最終弁論では弁護人からも、
「自己満足のための過激かつ幼稚な投稿」
 と非難されていた男が書くブログ、正直内容が少し気になってしまうのは否めませんが、果たして読む価値はあるのでしょうか?(取材・文◎鈴木孔明)

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