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なぜ、あえて揉めるんでしょうか? 「この世界の片隅に」製作委員会が発表した"重要な"お知らせ

TABLO / 2018年7月25日 12時47分

この世界の片隅に (DVD)


 資金調達の難しい映画業界でクラウドファンディング型の資金調達方法を大胆に取り入れ、こうの史代氏の原作を2016年に見事、長編アニメ映画化した「この世界の片隅に」。
 この作品では芸能界とは一線を画する存在となってしまった、のん氏を主演声優に起用した配役にも注目が集まるなど、映像化クオリティだけでなく様々な手法を複合的に取り入れる形で映画を大成功に導いた片渕須直監督の手腕には、内外から称賛の声が贈られています。

 そして、2018年7月。同じく、こうの史代氏原作の「この世界の片隅に」がTBSにて実写ドラマ化となったわけですが、長年アニメ映画版との関わり方に騒動が勃発となってしまいました。

 発端となったのは、長編アニメ映画版の「この世界の片隅に」製作委員会が発表した以下のお知らせ。


現在放送中の漫画『この世界の片隅に』を原作とする実写ドラマに「special thanks to 映画『この世界の片隅に』製作委員会」と表記されておりますが、当委員会は当該ドラマの内容・表現等につき、映画に関する設定の提供を含め、一切関知しておりません。


 この発信から「無許可でスペシャルサンクスに名前を使われているのでは」「映画の成功に無断で乗っかろうとしているのでは」という疑惑がTBSに向けられることになってしまいました。

・二匹目のドジョウを狙いました 一匹目のドジョウさんスペシャルサンクス
・作品はこんなに平和なのに ファンとか関係者はやたら好戦的という
・単にリスペクトの気持ちだったんだろうに
・あーあ、製作委員会やっちまったなこれ。信者とともにTBSと戦争するしかないわ
・当事TBSラジオはこのアニメ映画をどこよりも推してた記憶がある。面白いもんだな
・のんが片隅のすずやればよかったのに
・オウム真理教アニメに「special thanks to TBS」と出されて抗議しないのかって話

 勝手に名前を使った疑惑のあるTBS側を非難する声は多いのですが、アニメ映画製作委員会側にも悪意ない表記だけに、もう少し大人の対応をすべきだったのではという指摘が多いという印象です。

 現在もこの騒動は、TBSが過去のクイズ番組で「ひらがな表記の芸能人」という問いで「のん」という回答を不正解としたエピソードが持ち出されるなど、事態は混沌としています。

 コメントにあった通り、戦争を舞台に平和がテーマの「この世界の片隅に」。なんとか仲良くやってもらいたいものです。(文◎編集部)

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