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野球解説者・愛甲猛が直言 2018年甲子園決勝・金足農業はなぜ大阪桐蔭に大敗したのか

TABLO / 2018年8月22日 14時26分


 第100回大会記念の甲子園。決勝は予想通りの大阪桐蔭と、予想外と言っては失礼だが伏兵の金足農業高校の戦いだった。
 スター選手の揃った大阪桐蔭打線vs今大会No1投手の金足農高吉田の構図ではあったけど、始まってみたら13-2で大阪桐蔭の一方的な試合!


 何故こんな試合になったのか?
 俺なりに紐解いてみよう。


 吉田くんは毎試合130~150球を投げ目一杯で勝ち上がって来た。正直、多分決勝は限界を越えてたと思う。
 それに比べ三人のピッチャーを抱える大阪桐蔭は余裕を持って勝ち上がって来た。この差は物凄く大きい。そんな中でも吉田くんは力ではなく打たせて取るピッチングで頑張っていたが、1-3で迎えた4回の失点のきっかけを作ったセカンドのエラーは凄く痛かったと思う。

 野球では、試合の流れは「守りから作る」と言われてるが、正に大阪桐蔭の流れを金足農高の守りが作ってしまった試合だった。もしあの回、先頭バッターに対するエラーがなければ試合を決めた感のある3ランは生まれなかったと思うし、金足農高の反撃の流れも作れていたかもしれない。
 予選からホームランを打たれていなかった吉田くんも、4回以降は流石に緊張の糸が切れてしまった感じだった気がする。後は大阪桐蔭の一方的な試合。とはいえ大阪桐蔭のトータルの力は今大会では群を抜いていた。

 と言うかこの決勝戦。吉田・藤原・根尾・柿木だけで契約金合計5億は越えるな(笑)。

 まぁ勝ち負けに関係なく、100回記念大会決勝に相応しい未来のスターが集まった見応えのある最高の決勝戦だったと思う。(文◎愛甲猛 / 元横浜高校→ロッテ→中日 現野球解説者)

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