りゅうちぇるのタトゥーはなぜ批判されているのか 安室奈美恵にはなぜ誰も触れないのか
TABLO / 2018年8月24日 11時30分
タレントのりゅうちぇるが奥さんと子供の名前を両肩にタトゥーとして入れた事で賛否両論になっています。以前、本サイトでもタトゥーの是非について論じました。
【刺青裁判】あなたはタトゥー・刺青を受け入れられますか?
http://tablo.jp/street/trends/news002434.html
タトゥー(日本では刺青・入れ墨ですが)、日本は刺青が文化として根付いていた歴史があります。中国・三国志時代の魏志倭人伝では「倭人は(日本列島に住む人)鯨面文身」と描写してある事から、三世紀には日本人は刺青を入れていた事が分かります。また、小泉純一郎元首相の祖父は小泉又二郎元逓信大臣・衆議院議員は刺青(入れ墨)大臣と言われていました。江戸時代のとび職、火消しの名残でしょう。
と、歴史・文化を説いてもタトゥー、刺青が嫌いな人は何を言っても生理的に嫌いなのですから致し方ありません。
以前、記事で僕は嫌煙と似ていると書きました。タバコが好きな人は仕方ないです。が、酒場で隣で吸われた日にはたまりません。喫茶店で打合せしている際の置きタバコは、つい口に出して「止めてくれません?」と言うほど僕はタバコの煙・副流煙が嫌いです。タバコを吸う人の衣服もクリーニングに出しているのかどうか分かりませんが、猛烈な臭いがします。嫌悪を正直抑えられません。
因みに、嫌いな臭いがそれぞれあると思います。きゅうりがダメという人もトマトがダメという人もいます。そうした人に「美味しいから食べて」とは言えません。「仕方ない」のです。
海外では、女優だとアンジェリナ・ジョリーやサッカーではメッシなど、例を挙げればきりがありません。が、それに対しても海外の文化と日本の文化は違うと反論されます。なるほどその通りです。
これも前に書いたと思いますが、どんぶり(手首から足首まで全身刺青)のヤクザが「刺青、言うもんは自己満足ですよ」と語っていました。当然、彼は夏でも長袖で、「人に見せるもんじゃないですよ」と言います。と言いつつ、誰かには見せたい欲求はどうしてもある訳で、その舞台は祭りになったりします。
タトゥー、刺青は前出のヤクザが言っていたように自己満足の世界なのですから、少なくとも海外よりも嫌悪感を抱く人が多い日本では、隠しておくのが無難でありエチケットでしょう。
とは言え最近は若手男女が夏ということもあって、タンクトップでタトゥーをさらしている人もいます。僕から見たら、面積も小さく、イタズラ書きのようなものに見えます(以前、横浜の有名なバイカー「ジョーカーズ」に取材したところ、彼もタトゥーを入れていましたが「イタズラ書きですから」と言っていたのでイタズラ書きと称させて頂きました)ので、「まあいいのでは」と思いますがそれも嫌だと言う人もいます。
ですから、繰り返す通り「嫌だ」という人はいる訳だから、タバコ同様、人一倍、気を遣わなければなりません。
ところで、安室奈美恵も子供の名前と誕生日のタトゥーを肩に入れています。りゅうちぇると同じパターンです。が、安室奈美恵のタトゥーの批判は寡聞にして存じません(あるとは思います)。
安室奈美恵はタトゥーについて、いちいち声高々に主張していません。インタビューで答えるのを見かけたくらいです。
りゅうちぇるもInstagramの文章を見る限り、理解しているようですが「偏見と戦っていく」という主旨の文言があったように、熱くなった部分に対して、反対意見が寄せられているのではないでしょうか。
つまり、「SNS上での炎上」の一つで、タトゥー是非論とは異なっている気がします。かなりの長文ですから、りゅうちえるもかなりエキサイトしていたのだと推測します。ムキになると、反論する側もそれに同調しがちです。
タトゥーに対して、偏見は「ある」のです。それを変えなくてもいいのです。「きゅうりが嫌い? 旨いから食べなよ」と無理やり、口を開かせる事など出来ません。「タバコが嫌い?」と言いながら嫌煙家に煙を吹きかけたりしないでしょう。
タトゥーを入れてしまったのなら、いちいち「偏見を変える」とか大仰に言わなくて、「もしかしたら、タトゥーが欧米のように受け入れられる国に遠い将来なるかもしれない」ぐらいの気持ちで良いのです。偏見は理解されるかも知れませんが、「理解できるけど嫌だ」という人間の嗜好はなかなか変えられません。将来、もしかしたら「偏見」がなくなる日が来るかも知れませんが。(文◎久田将義)
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