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東京五輪ホントに大丈夫か? 体操・宮川紗江選手『怒りの告白』の影に女帝・塚原千恵子本部長

TABLO / 2018年8月30日 15時31分


 2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、様々なスポーツ種目に注目が集まると同時に、その競技協会からセクハラ問題やパワハラ問題、協会の私物化といった問題が次々と浮上している。

 そして今回パワハラ騒動が持ち上がってしまったのは体操競技。

 体操女子のコーチとして活動していた速見佑斗コーチ(34)が、日常的に暴力的な指導を行っているとして日本協会から無期限登録抹消などの処分を受けた。この処分に際し暴力行為の対象とされた選手は、2016年リオデジャネイロオリンピック代表選手の宮川紗江選手(18)。

 しかし、宮川選手側が8月29日、速見コーチの自身に対する暴力行為を認めるよう日本協会よりパワハラを受けたという会見を開いたのだ。

 会見では日本協会より速見コーチの暴力を認めるよう促された際に「私は証言しません。ずっと前から目標に向けて計画を立てて頑張ってきた。自分の考えを言える先生です。と主張した。家族も先生を信頼して一緒にやっていくと言ったところ、"家族でどうかしている"、"宗教みたいだ"と高圧的に言われた。"五輪に出られなくなる"とも言われた。家族もコーチも否定され、おかしくなってしまいそうだった」と高圧的な誘導があったというのだ。

 また、日本協会・塚原千恵子女子強化本部長の夫で日本協会副会長の塚原光男氏からは「認めないと厳しい状況になる。あのコーチはダメ。だからあなたは伸びない。私なら速見コーチの100倍教えられる」といった言葉や、企業名指定の移籍打診もあった様子。

 この騒動より速見コーチや日本協会に注目が集まると、速見コーチには2013年頃より顔を腫れるほど叩く、髪の毛を掴み場外へ引きずり出す、1時間以上立たせるといった暴力的指導が複数証言され、対する日本協会側からは長年女帝として君臨する塚原氏による私物化や、某企業チームとの癒着といった声も聞こえてくる。

 一連の騒動を受け、インターネット上にも様々な声が。


「どう転んでも胸糞悪い感じなってきたな」
「スポーツマンシップ(笑)」
「なんでどこの協会も次から次へと連鎖的にこうなってんだ」
「内部が腐りまくってるな」
「有望な選手なんだから潰さないようにしてほしいけどね」


 メディアでは1984年ロサンゼルスオリンピックで鉄棒・金メダリストの森末慎二氏が『日本協会のパワハラ体質』や、塚原氏との関係性が疑われている企業チーム内であったイジメ問題を語っており、1992年バルセロナオリンピック体操銀メダリストの池谷幸雄氏も1991年全日本体操選手権の際、日本協会による前日採点を不満とし出場選手の3分の2が大会をボイコットした騒動、さらには自身のクラブ所属選手が同じく塚原氏と関係性の疑われている企業チームより引き抜き被害にあった点などを語っている。

 次々と浮かび上がるスポーツ業界の病巣。これらは東京オリンピック・パラリンピックまでに一掃されるのだろうか。(文・編集部)

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