芸能レポーター達の所属と名前と質問を検証してみました 渡部建謝罪会見で露見したレベルの低さは日大アメフト騒動から始まっていた
TABLO / 2020年12月12日 11時0分
画像はイメージです
渡部建さんの謝罪会見は、「もういい」でしょう。本サイトも明言したように渡部さんが不倫しようがしまいが、コロナが収まるわけでも消費税が下がるわけでも、僕たちの生活が豊かになったり貧しくなったりするわけでもありません。
前から書いているように、あの件で声を荒げて良いのは、家族、相方の児島さん、所属の人力舎のスタッフ、共演していたタレント、番組スタッフ。といったところです。それを政治家の不祥事でも追及しているかのような、正義面したいい年した大人が100分も「答えが出ない答え」を求めている世界は異様でした。
再度、芸能レポーターには「渡部さんや芸能人がどう世間から見られているかと同時に、あなたたちも世間からどう見られているか、自覚した方が良いですよ」と言っておきますね。
さて、本サイトでは渡部建さんの醜悪な記者会見を約100分見続けて検証しましたが、同様のスタイルのみっともない会見があった事を思い出しました。「日大アメフト危険タックル騒動」です。
ここでは危険タックルをした選手の名前を伏せておきますが、二十歳そこそこの大学生が一人で臨んだ堂々とした会見でした。僕は感動しました。
そこを無作法にジャーナリズムのかけらもない質問でその選手、(仮にA選手としておきます。しかも芸能人ではありませんよ)に浴びせた質問をチェックしていましたので、当時の芸能レポーターと番組をもう一度掲載しておきます。読者の皆様におかれましては、今後、渡部さん会見のような事態が起きた時に記事と照らし合わせて、「この質問をしているのは●●という人か」と認識できるかも知れません。
では当時を振り返ります。
参考記事:100分を超えるクソ質問 渡部建に下衆過ぎ芸能レポーターが浴びせた言葉の暴力全記録 まさに「ガキの使い」|久田将義 | TABLO
A選手の弁護士が「長い将来がある若者。ご配慮いただいてアップで撮影する事はご配慮いただきたい」と懇願したにも関わらずそれは無視されました。確認した中では、放送していたワイドショー各局、『グッディ!』(FNN系列。番組終了)『ミヤネ屋』(日本テレビ系列)『ゴゴスマ』(TBS系列)はドアップでずっと映していました。
ワイドショー、お得意の晒し行為です。では、本サイトは晒した人を「晒して」いきたいと思います。
この会見での主旨は「内田前監督の指示で井上前コーチが選手の悪質タックルをせざるを得なかった命令系統について」です。その主旨を理解せず、リポーター達はノイジーなやりとりをします。では時系列で。
・『スッキリ』の「オオタケさん」
質問にA選手が答えている最中に遮りました。
・『ニュースZERO』の「コマサさん」
「自身にとってアメフトはどういう存在なのでしょうか」。これはこの記者会見の主旨と関係ないノイズですね。主旨は「真実」と責任の所在をはっきりさせる事なはずです。ちなみにこの人だけでなく、主催が「一問一答で」は無視で三問くらい質問していました。
・『よみうりテレビ』の「ハルカワさん」
「関学側が許して、アメフトやってくれよと言ったらやった方がいいんじゃないですか」というデリカシーのない質問。「今はそんな事は考えられないです」とA選手は即答。それはそうでしょう。
・『ゴゴスマ』の「オクダイラさん」
「新監督も含めて、新チームのメンバーについて一言」。「退部の意志は伝えています」と言った選手には答えようもない質問です。A選手は「それは僕の方から言う事ではないと思うので。すみません」。
・『モーニングショー』の「オカヤスさん」
「違反行為をしない選択肢はありましたか」。A選手の「追い詰められていたのでやらないという選択肢はなかったです」という回答に「今思ってもやっていたという事になる訳ですね」と畳み込みます。黙り込むA選手に代わり、弁護士がさすがに「仮定の質問は困る」と割って入りました。
・『グッディ!』の「ヒロセさん」
「アメフトの指導について」。A選手「指導する側は、さきほどから言っているように僕がどうこう言う問題ではないです」何度も同じ返答。これは渡部さん会見を彷彿させます。
・『ビビット』の「ショウジさん」
「あのタックルは暴力だったと関学のコメントに対して。あれは暴力なのかと思いますか」。弁護士に「これは刑事事件の要素があるので」と遮られます。さらに「日大アメフトにとって内田監督が辞任してチームが良くなると思いますか」というこの会見の主旨とは全くそぐわない質問。A選手「僕がこの場に来たのは謝罪をするため、真実を語るために来たのです。僕の口から言う事ではないと思います」。正論を述べる大学生とノイズを発する大人たち。
こうして、晒し者会見は終了します。そして、最後の光景の異常さを読者の皆さんには記憶にとどめて置いて頂ければと思います。
弁護士が声を震わせて、A選手のご両親の言葉を読み上げました。
「どうか取材の皆様には将来に向かって歩もうとしていている本人の今後を静かに見守って下さるよう心からお願い申し上げます」
弁護士が声を震わせながら読んだ、ご両親の心の叫びをどう聞いていたのか、言った先から退場するA選手に男性の声で、
「Aさん! Aさん!」
と声をかけていたリポーターがいました。タレントの会見ではないのですよ。20歳の学生が一人で初めて、記者会見に耐えた後、退席していく中、何を勘違いしているのでしょう「大人のA選手」は「子供たちが運営するテレビカメラ」に向かって深々と頭を下げました。
渡部さん会見では上記の芸能レポーターの出席の有無は確認できませんでした。と、いうのも名前を名乗りませんでしたから。もちろん、A選手の会見場にいたリポーターたちが、渡部さん会見の席にもいた可能性はあるので、芸能レポーターにはいずれ、自らの行いがブーメランとして返ってくる危険性を指摘しておきます。(文◎久田将義)
あわせて読む:日大ラグビー部暴行コーチの「ラグビーにかける情熱」報道はノイズに過ぎない! 日大はヤクザが本当に背後にいるのか調査すべき | TABLO
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