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「ビンタ映像」で一気にヒールになった速見コーチと塚原夫婦の危ういコメント

TABLO / 2018年9月11日 14時48分


 体操協会パワハラ騒動について、まず世間の雰囲気の流れを整理してみましょう。

1 宮川紗江選手が会見。「18歳(会見当時)の将来ある選手にああいう会見をさせる塚原光男日本体操協会副会長・千恵子強化本部長が悪い」という風潮。

2 塚原光男氏の「あの会見は全部はウソ」発言でさらに塚原バッシング(高須クリニック院長が「塚原氏は宮川選手に対して名誉棄損もの。スポンサーになる」などの動き)

4 塚原夫妻が「声明文」を出す。宮川選手にテレビが取材。「逆に怖くなった」と宮川選手。ここまで宮川選手寄り。

5 速見元コーチが会見。「髪の毛ひっぱった」「顔をはたいた」「お尻を蹴った」という発言。このあたりで多少、風向きが異なる。


 ビンタ動画が出る前に、僕はこの会見において「顔をはたいた」発言で完璧にヤバいと思いました。記事に書いた通りです。

悪者がハッキリしているように見える体操パワハラ問題 しかし速見元コーチの暴力の内容に引きませんでしたか? 
http://tablo.jp/case/news003751.html

 しかしここでもまだ、速見元コーチの暴力について100%ヤバいと断言していたメディアは半々くらいだったでしょうか。


6 速見元コーチのビンタ映像。ほぼ全マスコミが手のひらを返す。この動画は決定的でした。

7 塚原夫婦がテレビに露出。インタビュー放送を流しまくる。

8 塚原夫婦のインタビューに疑問視する声。すなわちパワハラはあったのか、なかったのか。

9 やっばり宮川選手の気持ちを大事にすべきという雰囲気に。さらに塚原夫婦(光男氏)が「権力闘争」なる言葉を出し、混沌に。塚原夫婦のインタビュー内容に疑問視する声がさらに大きくなる。

 9で「今ここ」というやつです。世論というものは、一日一日と変わります。従ってこの原稿を書いている後に、また変わる可能性大です。

 ここで分けて考えなければならない事は二つ。

『速見コーチの暴力』
 これは絶対容認できない、というより、「コヅいても」ダメなくらいです。テニスの大坂なおみ選手の偉業は、サーシャパインコーチの暴力・恫喝無しのコーチングがあった事が注目されています。
 とは言え、「厳しい練習」まで否定してはいけません。スポーツ選手・格闘技選手はコーチや先輩からの指導がなければ、「甘え」てしまいます。その「甘え」をなくすためのコーチングです。そのプロセスとして、暴力があってはいけないという事です。
 僕自身がやっていたラグビーでは常勝・帝京大学が、選手同士の話し合いを重視し「なぜ、今俺たちはこの厳しい練習をやらければならないのか」を納得してやっている訳です。南アフリカ代表に勝利した日本代表チームも同様にきつい練習をこなしてきたからこそです。
 なぜ宮川選手が「それでも速見コーチとやっていきたいと思ったのか」も考えなければない時、このあたりにヒントがあるような気がします。

『塚原夫婦のパワハラについて』
 これは「9」の塚原夫婦のインタビュー内容への疑問につながってくるのですが、宮川選手のコメントに対して、「あ、それはないですね」などと無下にするような「態度」は僕は問題だと思います。
 また塚原千恵子強化本部長の発言。「速見コーチより私の方が100倍上手く教えれる」は宮川選手がすぐにお母さまに電話してそれをメモしたもの。信憑性は低くはないです。それを「そういう言い方は私はしない」と塚原千恵子氏が言い切ってしまうのは、余計対立軸を激しくしてまっており、決して大人の対応とは言えません。

 今のところ、火に油を注いでいるのは「権力闘争」なる言葉を持ち込んだ塚原夫婦のような気がします。また、速見コーチをさらに指導するコーチが必要かも知れません。なぜなら、速見コーチも人間として、まだ発展途上のように見えるからです。

「教える」ということは「教えられる」事なのです。速見コーチにはこの事を自覚して欲しいと思います。そして、年長者に失礼ですが、もしかしたら塚原夫婦にも、です。(文◎久田将義)

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