峰竜太の浮気会見はすごかった… 芸人・渡部建が学ぶべき『歴史に残る芸能人たちの謝罪会見』強烈4選
TABLO / 2020年12月14日 10時30分
謝罪とは「相手を黙らせること」也(画像はイメージです)
恐ろしくもあり、面白い!
2020年12月3日、〝多目的トイレ不倫セックス〟で何かとバッシングされていたアンジャッシュ・渡部建さんの記者会見が行われました。
いろいろと世間では言われているようですが、筆者の独断と偏見だけでいうと「おもろないな~」という印象。これは渡部さんはもちろん、渡部さんの事務所の関係者も、あそこの会場に来ていた記者も、全員がおもしろくなかったんですよね。こういうネガティブな意味の会見というのは、開いた側が「ごめんなさい」ということは当然なんですけど、いかにそこから先の〝自分〟を見せるものだと思っていて。〝それ〟を言えない人も、〝それ〟を言う場を作れない人も、〝それ〟を言わせることができない人も、全員ダメじゃん。そういう意味で、「この〝公開処刑〟って、誰が得するんだろう?」というのが率直な感想です。
そして、この会見を見ていて純粋に感じたのが、昔に自分が目の当たりにした会見にはおもろいものがあったよなということ。そこで、昭和や平成初期に行われた芸能人の会見のなかで、歴史に残る4つのエピソードを振り返ってみましょう。
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■「フライデー襲撃事件」に対するビートたけしの会見(昭和61年/1986年)
ビートたけしさんが「フライデー襲撃事件」を起こした後、世間に対する説明責任として行われた会見になります。
まず、この「事件」の発端となるのは、写真週刊誌の『FRIDAY』(講談社)が当時たけしさんと交際していた女性を直撃取材したこと。その現場でかなりの〝ムチャ〟をして女性にケガをさせてしまい、それにたけしさんが大激怒しました。その後、さまざまな経緯があってフライデー編集部にたけし軍団と一緒に殴り込み、同誌記者に暴行を加えたことで逮捕されてしまいます。
そして、事件後にたけしさんが会見を開くのですが、その内容は単純な謝罪だけに終始しない驚きのものでした。
まず冒頭で「編集部員に暴力を振るってしまったこと」「軍団を引き連れて襲撃したこと」についての謝罪したうえで、そこからが〝たけしイズム〟がスタート。つねに厳しい表情と鋭い眼光を絶やさず、記者たちの厳しい質問に冷静かつ丁寧に答えていきます。
例えば、「仕事の復帰」について聞かれると、「芸人は親が死んだって仕事現場やってるわけで、こういう状態でも(求められれば)やるときはやりますよ」とか。最初から最後まで淡々と会見を進めるたけしさんの姿は、なんだかカッコよく見えた記憶があります。
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■松田聖子と郷ひろみの破局会見(昭和60年/1985年)
1981年に結婚を前提とした交際を報じられていた松田聖子さんと郷ひろみさん。しかし、この恋は実らず、1985年1月に松田聖子さんが会見を開いて破局を伝えることになります。
そこでの松田聖子さんは、もうとにかく泣きまくったという記憶があって、記者たちも号泣する彼女に対して厳しい質問をためらっていたほど。そして、涙を浮かべながら「生まれ変わったら一緒になろうねと2人で話し合った」という名言を放つんです。これは当時の流行語になったほどのセリフで、見ていた人のほとんどが聖子ちゃんにクラッとさせられたんじゃないでしょうか。
しかし、それからわずか1か月後に聖子ちゃんは神田正輝さんとの交際が報じられてしまい…。しかも、郷さんは破局会見が開かれることを知らず、「生まれ変わったら~」も話していないという暴露ネタまで飛び出してきて、もう全国民が松田聖子さんの〝ワンマンショー〟に踊らされてしまったわけです。
そのあまりに見事な演出には、怒りを通り越して感心させられてしまいました。
■勝新太郎の「もうパンツはかない」会見(平成元年/1990年)
1990年1月、〝勝新〟こと俳優の勝新太郎さんがコカインとマリファナをパンツに隠していたとして、ハワイで逮捕される事件が発生しました。
その後に記者会見が開かれるのですが、勝さんは記者たちからの厳しい質問に対して、のらりくらりと終始とぼけた返答を繰り返します。そして「(コカインやマリファナが)勝手にパンツに入っていた」と語ると、「今後はパンツははかないようにする」と続けたんです。
この想像を超えたコメントに呆れた人も多いとは思いますが、クスッと笑ってしまった人も多いはず。だって、謝罪会見かと思いきや、泰然自若として記者の質問を煙に巻き、挙句の果てに「パンツ穿かない」って、笑ってしまうよなぁ。みんなから非難される状況下において、このような会見ができるということだけでも、勝新ってすごくないでしょうか。
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■峰竜太の7年目の浮気会見(昭和57年/1982年)
1975年に海老名美どりさんと結婚し、愛妻家として知られていた峰竜太さん。しかし、1982年に愛人宅に通う姿を女性誌にキャッチされて、「7年目の浮気」と報じられました。
その浮気行為に対して謝罪会見を行うことになるのですが、そこには妻の美どりさんが同席するという前代未聞の内容だったんです。それだけでも男なら「出たくねぇ」と感じるはずで、しかも、美どりさんは穏やかな笑顔を浮かべながら「これ以上深刻にしたくない」と話すなど、その言動がもう怖すぎて怖すぎて。
一方の峰さんは見ている人たちが同情するほど縮こまりながら「もう浮気はしません」と誓っていて、そうとう奥様にやっつけられたんだろうと容易に想像できるほどの憔悴ぶりでした。
実際、スクープされたことを美どりさんに伝えた後、殴る蹴るの攻撃を受けたうえ、包丁でちょっと刺されたそうですから、そりゃ縮こまるというもの。ただ、この会見がきっかけとなって恐妻家キャラを手に入れて、いろいろな番組で活躍することになるのですから、夫婦ともに逞しい限りです。
いろいろな意味で世間をあっと驚かせた〝伝説の会見〟はいかがだったでしょうか。これから会見を開く芸能人には、反省することも大切ですが、それだけではない自分なりの〝何か〟を見せてくれることを期待したいですね。(文◎百園雷太)
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