1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

さくらももこさんが亡くなる原因となった「がん」について 死亡者数は60年前の約4倍

TABLO / 2018年9月14日 11時0分

もものかんづめ (集英社文庫)


 2018年8月、漫画家のさくらももこさんが乳がんで亡くなるというニュースが報じられました。今年5月に西城秀樹さんが亡くなられたとき、テレビアニメ『ちびまる子ちゃん』のエンディングテーマ「走れ正直者」がテレビから流れてくるのを聞いて昔を懐かしんでいたのですが、それから数カ月で作者のさくらさんの訃報を聞くことになり、なんとも言えない気持ちです。
 今回はさくらももこさんの死因である「がん」について調べてみました。


 グラフ1はがんによる死亡者数の推移を現したデータです。男女を合わせた総死亡者数は1958年で8万7895人でしたが、2016年には37万2986人となっています。単純な人数で見ると、約60年間で4倍以上にまで増加しました。また、男性、女性ともにグラフは増加傾向を見せていて、比率では男性のほうが死亡者数が多いということが分かります。


 次に罹患者数の推移を示したグラフ2を見てみましょう。1975年の総罹患者数は20万6702人でしたが、2013年には86万2452人と、こちらも約40年で4倍以上にまで増えています。男女別のグラフもともに増加傾向を見せていて、死亡者数と同じく、男性の罹患者数が女性よりも多いという結果でした。


 また、グラフ3はさまざまな死因別の死亡率推移を示したもので、肺炎や心疾患と比べると、悪性新生物(がんのこと)は圧倒的な増加率です。ちなみに2013年にがんで死亡した人は36万人以上で、全死亡数の3割近くに当たるのだとか。


 次に表1は2013年と2016年におけるがん死亡者数が多い部位のランキングです。男性は2013年と2016年ともに胃、肺、大腸が上位を占めました。女性は2013年に1位だった乳房が2016年には5位になったように、ちょこちょこ変動しているようです。


 昔に比べて医療が発達している現代においても、日本人にとってのがんのリスクは高くなり続けています。今回のデータを参考にして、自治体の健康診断や人間ドックの受診、罹患したときの備えなど、「がん」について改めて考えてみてはいかがでしょうか。(文◎百園雷太)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください