またも「ブス」出身者! 『THE W』女芸人No.1の吉住 3時のヒロイン・かなで、ぼる塾・あんりも輩出した『ブステレビ』って?
TABLO / 2020年12月16日 5時40分
『THE W』女芸人No.1決定戦2020ーHPより
「吉住ってブステレビの吉住かー」
「ブステレビが好きだったから吉住の優勝は嬉しい!」
「3時のヒロインのかなでもブステレビ出身だよね」
12月14日、年に一度の女芸人No.1を決める『THE W』(日本テレビ系)で、人力舎所属のピン芸人・吉住(よしずみ)が女王の座を獲得しました。
これは相当な「快挙」であるとお笑い業界内でも讃えられています。
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一方、SNS上では何やら「ブス」や「ブステレビ」のワードが飛び交う事態になっています。
昨今ではセンシティブな呼称とされる「ブス」というワードですが、どうやら今回に限ってはポジティブな様相を呈しているようです。
いったい、どういうことでしょうか?
「M-1とかキングオブコントに比べてレベル低すぎない?」
かつて巷では、『THE W』に対してそんなマイナスの評価も渦巻いていました。
『THE W』は今年で4年目の開催となりますが、当初は、漫才であれば『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)、コントであれば『キングオブコント』(TBS系)、ピン芸人であれば『R-1グランプリ』(フジテレビ系)と、それぞれのお笑い日本一を決める大会がすでに認知されており、「女芸人」に括ったこの大会は、知名度や盛り上がりにも欠け、格落ち扱いの面は拭えませんでした。
しかし、前年度の優勝者である女芸人トリオ・3時のヒロインがお茶の間の人気を獲得、様々な番組で活躍を見せたことで、『THE W』に対する注目度も上がってきていました。
くわえて『THE W』は、漫才、コント、ピン芸を問わず、お笑いジャンルは何でもありの大会です。
「お笑い異種格闘技戦ともいえる大会で、ピン芸人が優勝したことがスゴイ」
こんな声が、ファンの声のみならず、当のピン芸人たちからも聞こえてきます。
そんな「快挙」を成し遂げた吉住は瞬く間に知名度も上昇、翌15日から日テレの番組をハシゴ状態です。
とはいえ、一般的には無名だった吉住も、すでに一部ではよく知られた存在でした。
ただし……「芸人」よりも先に……「ブス」として……。
いったい、どういうことなのでしょうか?
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それは吉住が、ネットテレビであるABEMAの人気番組だった『おぎやはぎの「ブス」テレビ』(2016年12月~2020年4月)に出演していたからです。
「ブスに幸せと勇気を与える」と銘打ったバラエティ番組・通称「ブステレビ」は、おぎやはぎを司会に据え、「ブス」の名の下に10数人の出演者がひな壇に並ぶという挑戦的な番組でした。
「ブス」たちの赤裸々告白やトークバトル、仰天エピソードや妄想を具現化したVTRを売りにして、ABEMAの番組の中でもトップレベルの人気を誇っていたのです。
ただし、ことによっては、「ブス」を連呼する(この記事も結果そうですが…)わけですから、各方面から非難を浴びそうなものです。
ところが、出演者たちは極めて陽気でチャーミング、おぎやはぎの優しい雰囲気も相まって、まるでアイドル番組のようなアットホームな番組作りで、視聴者からも多大な人気を獲得していました。
その肝心の出演者選びも、芸人にとどまらず、地下アイドルから一般人まで門戸は解放されており、自ら志願した「ブス」たちが集っていたのです。
しかし、番組は惜しまれつつも今年4月に終了してしまいました。
なぜ、終わってしまったのでしょうか?
「コンプライアンス的に厳しくなった」
「女性団体等からクレームが殺到した」
などなど、様々な憶測が飛び交いましたが、終わった理由は定かではありません。このブステレビが終わると同時に他の番組も軒並み入れ替わったので、たんにABEMAの「衣替え」に過ぎなかったのかもしれません。
とはいえ、出演していた女芸人(当時は無名)たちが次々とメジャーシーンで活躍していくわけですから、「ブステレビ」を視聴していたファンにとっては嬉しいばかりです。
その中には、前年度の『THE W』で優勝した3時のヒロイン・かなで、そして今回、惜しくも敗れたぼる塾・あんりなど、テレビで見ない日はないといった今が旬の人気芸人が並んでいます。
この2人に比べれば、見た目のインパクト(!)には欠ける吉住ですが、極度の人見知りながらも常に笑いを誘うスタイルで、一部の層の人気を獲得しており、番組ではレギュラー的存在でした。
とにもかくにも、今回の吉住の『THE W』の優勝で「ブステレビ」を思い出した方が多いようです。
「私はブスって言われることがずっと嫌でしたが、ブステレビのステキな出演者たちに救われた一人です」
「誰よりもブスに優しくて、ブスが生き生きできる番組だった」
「ブステレビ復活してほしい!」
SNS上では、多くの熱烈な声が飛び交っています。
この熱い要望を受けて、ネットだけとは言わず、ABEMAと提携しているテレビ朝日あたりで、「ブステレビ」の復活、いかがでしょうか?(文◎編集部)
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