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なぜ? バナナマンの日村勇紀を擁護する圧倒的な声 メディアを黙らせたホリプロコムの陰の力

TABLO / 2018年9月25日 11時37分


 人気お笑い芸人・バナナマンの日村勇紀が、16才の少女に淫行をはたらいた過去があると写真週刊誌『FRIDAY』が報じました。しかし、日村を不自然に擁護する声が目立ち、ワイドショーなどもほぼこの件に関しては触れないという異様な事態に陥っています。
 また、Twitterや5ちゃんねる、ヤフーニュースのコメント欄にも、日村を応援する声や妻でフリーアナウンサーの神田愛花に対する同情で溢れかえり、むしろ「逆にこれ、日村の方が被害者じゃない?」という風潮が強まっています。

 たしかに16年も前の、古い出来事です。少女は当初、21才であると年齢を偽って日村にプリクラ付きの手紙を送っていました。しかし、二人が連絡を取り合うようになってからは自分が16才であることを彼に告げています。その上で、未成年にアルコールを勧め、逢瀬を重ねていたのです。少女が住んでいたのは愛知県。忙しいさなか、収録の合間をぬって少女に会いに行っていたということは、よっぽど日村さんはその少女に惚れていたのでしょうか?

「レギュラー番組を12本も抱える売れっ子芸人ですから、大ごとになれば謝罪会見も開かなくてはならないし、番組やCMも降板せざるをえなくなる。そうなった場合、違約金で事務所が傾くほどの借金を背負うことになります。ですからホリプロ関係者は先手を打って、週刊誌報道が出る前々日から必死に頭を下げて鎮火に走り回ったんです」

 と話すのは、大手広告代理店でタレントのキャスティングなどを担当する男性。

「はっきり言って、昔のことだから水に流しましょうでは済まない話ですよ。だって当時、日村さんは30才ですよ? 立派な大人です。30にもなる男が16の少女に手をつけて、まして一夜限りの関係ではなくて交際をしばらく続けていたなんてクズな男の代表格じゃないですか。悪質極まりないでしょ。極楽とんぼの山本は10年の謹慎を食らい、俳優の小出恵介は事務所を追い出された。この差は一体、なんなんでしょう? 諸所調整するのが面倒だし、売れっ子だから目を瞑ろうって潮流、本当に気分が悪い。僕の周りには日村に同情する人間は誰一人おりません。女性社員らも日村に対して非難囂々です」

 また、大手芸能事務所の社員も、「冗談じゃない」と声を荒げます。

「日村サイドは非常にまずい事態であることは認識してるはず。だけど、要するにお金の問題があるから叩けないんですよ。ワイドショーが完全スルーを決め込む理由です。レギュラー番組を多数抱えているから、他の事務所や芸人の先輩方にも大迷惑がかかる。相方の設楽は帯で司会もやってますしね。大騒ぎすれば収録したものが使えないゴミとなる。今回は日村やホリプロコムの問題だけではなく、他の事務所も巻き込んだ大失態です。私も週刊誌の発売前夜にネットを見て回りましたけど、起承転結がしっかりした、つまり伝えたい要点が上手にまとめたれた擁護が目立ち、工作員総出なんだなと呆れました。世論を風向きを変えるというのは、さぞ骨の折れる作業だったことでしょう」

 バナナマンの日村といえば、温厚で優しいキャラクターがイメージ的に先行していました。しかし、プライベートの彼の顔なんて、一般市民は誰も知らないわけです。そしてその一般市民らによる日村を擁護する声の多さに、心底面食らいました。#MeTooだなんだ世界中で騒がれている昨今、なぜ彼だけがお咎めなしなのかと。また、テレビにはよく出てはいるものの、そこまでの人望と人気はどこから来ているのでしょう?

「ホリプロコムは元々、コント赤信号の渡辺さんが主宰する芸人サークルの会社をホリプロの子会社として設立したもので、わかりやすくいえばホリプロのお笑い芸人部です。バナナマンはさまぁ〜ずと並ぶ二大巨頭と言われ、この二組のうちどちらかが崩れれば、つまり違約金を抱えるほどの事件を起こせば潰れてしまうとまで言われています。ですから今回の日村の淫行問題は、社員一同はもちろん、所属芸人たちの間にもかなりの動揺が走ったと聞いてます」

 と、話すのはバラエティ番組を担当する、ベテラン放送作家。

「ホリプロはご存知、和田アキ子さんが所属する大手事務所で、人気の若手女優が多数所属し、またミュージカルなどの舞台もプロデュースしているので、この業界ではかなり力が強いです。低視聴率でいつ打ち切りになってもおかしくないTBS『アッコにおまかせ!』が終わらないのは、事務所が熱心に頭を下げ続けているからだと言います。もし、日村がホリプロコム所属ではなかったら事態は180度変わっていたと思います。守ってくれた事務所に、死ぬまで感謝しないといけませんよ。ちなみに僕は日村の淫行騒動、擁護する気は毛頭ございません。身から出た錆です」

 古い話を週刊誌に売られ、それが記事になったことで、多くの芸人たちは冷や汗をかいたことでしょう。「次は俺かもしれない」と、眠れない日々を過ごしている者もいるかもしれません。今回は事務所が芸人を守ってくれる形でなんとか落ち着きましたが、「心の問題」として淫行に時効などありませんので芸人の皆さん、気をつけてください![文中敬称略](取材・文◎那目鯛子)

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