お寺のテレフォンセッ●●が聴ける「出かけない珍スポット」を発見！ コロナ自粛に光明を見た

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見つけた、非接触！

私たちから人と接する機会を奪っている、新型コロナウイルスの感染拡大。それでも私たちは、距離を取りながらのコミュニケーションを模索しています。今回は、そんな非接触型のコミュニケーションから、珍なスポットをご紹介します。

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外出の自粛が求められるようになっておよそ9ヶ月。こちらで珍スポットの連載をさせていただいている私にとって、出かけられないということは取材ができないということであり、由々しき問題であります。それでもこれまでは、なんとかストックを使いながら書いてきました。

しかし、これまでにない感染の拡大を見せる第3波の渦中にある現在、お出かけを促すような記事を書くことも、やや後ろめたいご時世になっています。

そこで今回は、連載初の「出かけない珍スポット」です。

ご紹介するのは、テレフォンセッ●●が聞ける電話番号。

 

 

煩悩にまみれた方は、この伏せ字を見て、いかがわしいことを想起されたのではないでしょうか。実はこちら、いかがわしいものでもなんでもなく「テレフォン説法」が聞けるというものなのです。

通話先は大分県の、通称城山鬼子母神と言われる「法華寺」という日蓮宗のお寺。語呂合わせで「24時間、良い日蓮」になっています。実際に電話をかけると、コール音が数回なった後にテープの音声がはじまります。

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内容はまず、「先日、大寒波が訪れている中、葬儀のためにフェリーに乗って愛媛県まで行ってきました」といった、落語におけるマクラのような世間話からはじまります。

再生されるテープは月ごとに更新されており、時節にあった話が聞けます。

今月の本題は「仏事Q&Aシリーズ」で「お布施とは？」というもの。

テープによると、まず「布施」というものには法施・財施・無畏施の３種類あるそうです。一般的にお布施と聞いてイメージされる、お坊さんやお寺に支払う金銭はこのうちの「財施」にあたるといいます。仏教を知らなければ、お坊さんに対するギャランティのような感覚で支払う方も多いかと思いますが、これは「自らの財産を手放し、貪りから離れる」という行為で「喜捨」とも言われるそう。仏教の中でも大切にされる行為で、六波羅蜜といわれる６種類の修行の中でも、最初の一歩に位置付けられているものなのだといいます。

こうした仏教の知識の話題が終わると、お布施を渡す際の具体的な作法の説明がはじまります。

水引は何色がいいのか、熨斗袋には何を書けばいいのかなどのほか、もしも熨斗袋がなかったらといった豆知識も織り込まれています。さらには「葬儀の際にはお布施を当日渡さない」といった作法まで紹介され、仏教の知識だけでなく、かなり実用性も高いものとなっています。

この法華寺は、何年も前からこのテレフォン説法をやっていますが、対面しての接触が忌避されるwithコロナ時代にピッタリなスタイルなのではないでしょうか。また、気軽にインターネットを利用できない高齢の方にとっては、ありがたいサービスでもあります。

なお、実際にお寺には巨大な鬼子母神像や珍しい見た目の如来像など、来訪スポットとしても魅力的なので、また自由に旅行ができるようになった時には、ぜひ訪れたいと思います。（Mr.tsubaking連載　『どうした！？ウォーカー』第65回）

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